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YN『…あのテヒョンくんが彼氏なんて…A、来世はきっとすぐ叩き潰されるような虫になるよ』
「それくらい幸せ者だねっていう褒め言葉に変換して受け取るよ」
来世は虫って…あれ、確か前にも誰かに同じようなこと言われた気が……
“きっと来世は人になれないよ?”
…あぁ、ジミンくんだ。
JM『…あれ?Aちゃん?』
声のする方を向くと、少し遠くから私に向かって手を振る不思議ちゃんがいた。噂をすればなんとやら…
JM『うわ、久しぶり〜!あの海以来だね、今日はテヒョンとジョング…』
「わーーー!!!!!じ、ジミンくん、こちら私の親友のユナちゃんです!以後お見知り置きを!」
テヒョンくんのことはざっと説明してあっても、ジョングクのことについてはユナは何も知らない、言ってない、言えない。
YN『どうしたのそのテンション』
JM『はじめまして、Aちゃんの知人です』
知人って…たしかに知人だけれども…その紹介文ははじめてお目にかかりましたよ…
YN『どうも。
A、私これから用事あるからもう帰るね。テヒョンくんとのこと、またゆっくり聞かせて』
「えっ、ちょ、ユナっ…!」
ジミンくんと二人にしないでくれと脳が叫んでいる。そんな私の叫びも虚しく、ユナはジミンくんに軽く会釈をして帰って行ってしまった。
JM『…テヒョンくんとのこと?ははー、Aちゃんはテヒョン選んだんだ〜』
さっきまでユナが座っていた真正面の席にジミンくんは座った。
「…あ、私も用事思い出したから今日はこの辺で…」
JM『帰れると思ってる?』
ですよねーって心の中でつぶやく。
JM『テヒョン選んだってことは、ジョングクくんのこと振ったんだ?』
ぎくり。
JM『振ったんだよね?』
ごくり。ぎくり。
JM『Aちゃん?』
「…いや、それがその〜…えっと、なんといいますか、なかなかタイミングが…」
JM『ありえない』
「……ですよね」
JM『まずはそっちが優先でしょ!?いつまであの美しい顔面を縛り付けておくつもり!?許されないよ!?牢屋に入れられたい!?』
ものの数分で身体中にいくつもの刃が突き刺さる。
「…そ、それは重々承知してます…で、でもっ、いざ言おうとするとなんだか…その……」
JM『そうだよね、自分の顔を鏡で見るたびに罪悪感に駆られるよね、この顔があんな綺麗な顔を振るんだから…並大抵の覚悟がないと…その気持ちを持ち合わせてることはえら』
「もうやめてもらっていいですか」
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zizzi(プロフ) - ほんと面白くてずっと笑ってました!いよさんの言葉選びが最高すぎて牛乳飲んでなくてもヤバかったです笑楽しくて素敵な作品をありがとうございました! (2020年8月26日 22時) (レス) id: 575ff88325 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - こんなに良い話を書いてくださってありがとうございます!笑もう終始キュンキュンしまくりでした!恋愛映画の実写化いけるとおもいます!いまもう夜中の3時なんですけど時間忘れるくらい夢中に読んでました!!この作品大好きです!!続編も是非楽しみにまってます! (2019年5月6日 3時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
いさな(プロフ) - いやもう一気読みしました笑笑めっちゃおもしろかったです笑笑いま夜中の2時なんですけど、作者さんの他の作品読んできますね笑笑 (2019年3月26日 2時) (レス) id: 1147e61943 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 消さないでくださいね。 (2019年1月25日 14時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 最高すぎました。ありがとうございます。他の皆さんが仰っている通りクオリティが高すぎてやばかったです。素敵な作品に出会えたことに感謝です。ありがとうございました! (2018年12月18日 22時) (レス) id: cfc195a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いよ | 作成日時:2017年12月17日 1時