30。 ページ30
「…はぁ…」
SB『うわ、またため息』
「そりゃため息もつきたくなりますって」
SB『緊張してんの？』
「え？」
SB『今日、デートするんでしょ？』
脳内に満面の笑みでしっぽを振るベッキョンくんの姿が浮かぶ。
キーボードを強く叩きつけそうになるのを抑えて、引きつる笑顔で否定した。
また私に疑いの目を向けてるスビンを無視して、一人葛藤の時間に入る。
…この前飲みに行った時の借りはなるべく早く返したい…！汗
そして私にはお金がないアピールをしてこなくては…！汗
ジョンインくんみたいな完璧イケメンが暇つぶし程度に遊ぶおもちゃにもならんとですよ私は…！汗
ってことをちゃんと伝えなきゃ…！
……でも朝のあんな反応見ちゃうと…
不安しか募らないと言いますか…
内心いきたくないとか思われてるんじゃないかとか…
引っ込めていたネガティブ思考がニョキッと現れてもう脳内では立ち直ることが出来なかった。
.
SB『A、携帯光ってるよ』
給湯室に行っている間に誰かからメールが届いたみたい。
差出人を見て時計を確認する。
「…もう…こんな時間……」
【どこで待っていればいいですか？】
ジョンインくんからのメールに来てくれるんだって少しホッとした。
でもすぐに焦りと緊張と期待が一気に押し寄せてなんとも言えない感情が駆け巡る。
「…ていうか今どこ……」
SB『…デートってこれからのランチのことだったんだ』
ニヤリと笑ったスビンに反論している暇もなく、慌ててオフィスを出た。
JI『Aさん』
人気のない自動販売機の横の長椅子に座っていたジョンインくん。
急に視界に入ったジョンインくんに心臓がドクンと大きな音を立てる。
「…ジョンインくんっ…」
JI『さっき探したんだけど姿見えなくて』
「あ、ちょっとコーヒー飲みたいなって思って…」
JI『そうだったんだ(笑)』
あれ…、笑ってる…
やっぱり今朝のあれは眠かったから…？
「…あの、さ、私から誘っておいてあれなんだけど…この時間帯って人通り多いじゃない？」
ジョンインくんの頭の上に浮かぶハテナマークを見たのは二回目。
「…その…別々に出て外で待ち合わせしない？汗」
ジョンインくんの隣を歩くみすぼらしいおばさんは何者なの！？っていうジョンインくん狙いの若い女の子たちから攻められることを想定しての案だった。
なるべく社内で隣は歩きたくないといいますか…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2854人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じぇの(プロフ) - 更新ありがとうございます！毎日チェックしますー！ (2015年11月25日 23時) (
レス) id: 911ac26ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとみ(プロフ) - 更新ありがとうございます！登場人物一人一人がうまく描かれていて本当にめっちゃ面白くてわくわくします〜TT！ジョンインくんに彼女がいないことを祈ってます！（笑） (2015年11月24日 18時) (レス) id: db7bd54a2e (このIDを非表示/違反報告)
ヘラ(プロフ) - 更新待っていました！！このお話になたんが可愛すぎで大好きです！！これからも楽しみにしています！ (2015年11月23日 22時) (レス) id: cf519f454a (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 続きが読めて嬉しいです！ (2015年11月23日 16時) (レス) id: 1651fff81d (このIDを非表示/違反報告)
wk(プロフ) - まってましたー！！更新嬉しいです！ (2015年11月23日 13時) (レス) id: baa6976490 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いよ
| 作成日時：2014年10月19日 19時
