検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:94,763 hit

07 ページ7

.



「 君は反省しているのか? 」

「 申し訳ありません 」


上司の説教は五分で済んだ。

私に構ってる暇もなく仕事をしないといけないから。


デスクに戻り、
パソコンにデータ入力をしていく。

集中しないと頭の中は
すぐにジョングクさんでいっぱいになってしまう。


会って一日しか経ってないのに、
彼のことを考えてしまうって、
本当にどうしちゃったんだろう……。

何度もキスされたせい?

あぁ、ダメだ。
全く仕事が手につかない。



「 おーい、聴こえてんのか? 」

「 は、はい! 」

頭の上からふってきた機嫌が悪そうな声。


「 気づくの遅い 」

「 すみません 」


「 お前、そんなスーツ持ってたか? 」

タイピングがとても早いことで有名なユンギさんだ。
噂だと、定時で上がるために習得したらしい。

仕事のことかと思ったら、
スーツのこと訊かれるとはね。


「 いや、これはですね…… 」

昨日会った男に借りました、なんて言えない。


いきなり高級スーツを着てたらおかしいと思うよね。

他の人たちにも怪訝な目で見られたし、
高級スーツは普通のスーツと質が違いすぎる。


「 私の母がくれたスーツです! 」

これならバレないよね?


「 それ有名ブランドの新作スーツ。
  お前のお母さんが買ってくれたのか? 」

有名ブランドのスーツって
わかっていたけど、まさかの新作スーツ。


まず、そんな情報どこで手に入るの。

私が知らなすぎるだけのこと?


「 ……はい 」

目を合わせられない。
ユンギさんは、人の嘘を見抜くのが
得意って噂あるし、絶対嘘だと分かるだろうな……。


「 嘘だろ?
  もしかして、社長の愛人になった? 」

やっぱり、嘘ってバレるよね。


「 そんなわけないじゃないですか! 」


「 あ、何でもない 」

何を言いかけたのか、気になるんだけど。


「 言いたいことがあるなら、言ってください 」


「 分かった。第二ボタン開いてる 」

言ってくれるのは有り難かったけど、
言葉がストレート過ぎる。


記憶を遡れば、すぐに思い出した。

あのときだ、
ジョングクさんにキスされて
ボタンを閉めるのを忘れていた。


「 これは、ジョ……
  私が閉めるのを忘れただけです。 」


焦る私を見て、満足そうに笑い、
ユンギさんはデスクに戻っていった。

08→←06



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (147 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1006人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , bts , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミルクティ(プロフ) - 更新、待ってます! (2017年12月27日 22時) (レス) id: e7d8c66711 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみに待っております!(*^ω^*) (2017年11月16日 14時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:バブル | 作成日時:2017年2月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。