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「寝る?」


「そうだね」






ユンギもお風呂に入って、その後は何か普通にテレビを見たり勉強をしたり。

ドキドキしてた自分が、穴があれば入りたいレベルで恥ずかしくて反省していた。






「ほんとにごめんね」


「いいって」


「ユンギいなかったら途方に暮れてた」


「想像できるわ」






ベッドに座って笑い出したユンギを、もう!と叩こうとして。ひょいと交わされ、そのままよろけた私。






「ごめ…」


「……」






お約束みたいにユンギの上に乗っかっちゃって、熱が出たみたいに顔が熱くなった。

慌てて退こうとした。

だけど起き上がったユンギが私の手を掴んで。
じっと目を合わせる彼は何を考えていたのか。






「あ…」


「A」






低い声が耳に響いて、目の前のユンギが知らない人みたいに見えた。

固まる私と、考えの読めないユンギの距離が徐々に詰まって。
耐えられなくてきゅっと目を瞑った瞬間、唇に熱を感じた。






「ん……っ、」






離れた後に、すぐまた一回。

何が起きているのか理解するのに頭がついていかなくて。息が、止まりそうだった。






「ユンギ…っ?」






しんじゃいそうなほど心臓が早く動いていた。
痛いくらいだった。

目があった時、ユンギの瞳が揺れた気がした。
しばらく見つめあって、ふと口許を緩めたユンギが、もう寝ようと微笑んだ。

私を抱き締めたままベッドに横になって、ユンギはおやすみ、と呟いた。


その時見たユンギの顔はどうしてか少し困ってるような、悲しんでるような、そんな顔で。

漠然とした不安に包まれて、返事をする代わりにぎゅっとユンギに抱きついて、眠った。






眠りに落ちる直前。
額に感じた柔らかな温度を、私は今でも覚えてる。






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はるまき - すごく面白いです!更新楽しみにしてます!! (2019年2月22日 13時) (レス) id: 6f626689fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayy | 作成日時:2019年2月17日 3時

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