ただ前世の記憶があるだけです。

赤ん坊２ ページ2

youside





「んなぁ(あぁ、疲れた)」



？「お！ソユンAが起きたぞ！」


？「ちょっと、ヨンジュン静かにして

やだぁ、かわいいお目目がしばしばしてる！」


？「さすが俺たちのAだな！」




目を覚ました私の視界に入る二人は私の両親だ。いつもでれでれな顔で覗きこんできて動く度にオーバーな反応を見せてくる。



「、ばぁ(ふ、親バカだな)」


母「見た！？今笑った！」


父「見たぞ！なんて可愛いんだろうか、」




この身体になって、というかこの身体で産まれてから、何ヵ月たっただろうか。時間の感覚が無さすぎて困る。




最近やっと視界が良くなってきてぼんやりするときもあるが結構物や色など分かるようになってきた。この二人の声は私には凄く心地よく耳に入ってくるトーンで、いったいどんな顔なんだろうとぼんやりとした視界でずっと考えていた。


そして、最近見え始めて分かったことはこの二人は美形の中でもトップを張れるのではないだろうかというぐらいの美しい顔立ちだということだ。声も良くて顔もいい二人ってなんなんだ。むしろこの二人の間に産まれた私っていったい。



ちなみに産まれてから基本私は寝るかお母さんにご飯を貰うかぼんやりとするか父と母が与えてくれる子供用のおもちゃで遊ぶかのどれかだ。まぁ、ほとんど寝そべっている。寝ているだけってこんなに疲れるんだなと思い全ての赤ん坊を尊敬するぐらいだな。



でも、そんな退屈だった私に最近赤ん坊仲間が出来た。




ピンポーン




母「あ、きたきた」


？「やっほ〜」


？「おじゃまします」


父「おぉ来たな来たな！」


母「ちょっとパパうるさいわよ！

ごめんねユナ、ジフナ」


YN「ふふ、相変わらずだね〜」


JF「気にすんな、何時ものことだろ」





ユナ、ジフナと私の母に親しげに名前を呼ばれた二人は最近良く家に来る母の昔ながらの友達みたいだ。



ユナさんはおっとりしていてふわふわの可愛らしい女性で私を抱き起こすときにフワッと香るお花の香りにいつも癒されている。



ジフナさんは男らしい性格みたいであまり笑った所を見せないが、私を覗きこんでいるときの顔はデレデレで、大の子供好きと言ってもいいと思う。ちなみに身長は普通の男性より若干小さいのではないだろうか。



あ、小さいは余計でしたね。ごめんなさい。

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