ただ前世の記憶があるだけです。

赤ん坊１ ページ1

youside




ここは、どこ？





暗くて何にも見えない。






身体を動かそうとするとすごく痛い。







何でこんな、




私何してたんだっけ、




痛い



思い出そうとすると酷い頭痛が起きた。






すると同時に映像がフラッシュバックしてきた。






あぁ、そうか。






私、車にはねられたのか。






ここはじゃあ、死後の世界みたいな所か。





元々大騒ぎしたりするタイプではない私はこの状況にも納得していた。






このまま死ぬのかな。







長いようで短い人生だったな。






お父さんとかお母さん弟と妹にちゃんと感謝したかったな。






今までありがとう。







ずっと、愛してるよ。







こうして私の27年間の人生は幕を閉じた。









はずなのに。








え、眩しい。






「うんぎゃぁ！うんぎゃぁ！(眩し、)」




？「産まれたぞ！ソユン！」

？「はぁ、はぁ、ヨンジュン、良く顔を見せて？」




何かに持ち上げられそのままソユンと呼ばれた女性の方に向けられる


正直顔が全然見えない。


光が見えるぐらいだ。







だけど、なんだかすごく暖かい。








分からないけど直感的にこの人が好きだと感じた。









のちにここが第二の人生の始まりの舞台だと知る。









そしてこの二人が今の私の父と母だと知るまであと少し。

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