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結局、短い休憩時間もあっという間に終わってしまって。わたしはあのままぐずぐず泣いたままだった。その間テヒョンがずっと傍に居てくれてなんとか寂しさが紛れたけれど。
でもテヒョンの優しさが全部ナムオッパのことを思い出して。なんで隣に居るのがテヒョンでナムオッパじゃないんだろうって酷いことを思った。
「ナムヒョン！」
元気のいいジョングクの声に振り返る。ああまたナムオッパにジョングクがまとわりついている。それにジミンも同じようにくっ付いている。
ジミンはジョングクほどじゃないけれどわたしとナムオッパの間に入ってくる。ジョングクのように邪魔をしたいっていうのではなくて、面白がっている方がジミンは大きいと思う。
あとは大好きなジョングクと同じようにしたいだけ。本当にジミンのジョングク愛は参る。そんなところまで同じにしなくてもいいのにって思う。
ちょっとはテヒョンみたいにわたしに優しくしてよ、同い年なんだからって思うけど。同い年だからこそジミンはわたしをからかうんだろうなあって意外と客観視出来ている自分に驚く。
ナムオッパに咎められたからか、それともお昼を食べなくて元気が出ないからか。ジョングクとジミンからオッパを取り返す気力がなくてそのまま3人がじゃれ合ってるのをただ見ていた。
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「ナムオッパ！」
夜ご飯を食べて元気を取り戻したわたしは、いつまでも落ち込んでいられないと大好きなオッパの部屋に突撃する。
「ヒョンならシャワー浴びてるけど」
「はい？」
いつものように眩しい笑顔を向けて迎え入れてもらえると思っていたのに、そこにいたのはテヒョンのベットでだらだらしているジョングクとジミンだった。
「なんで2人がテヒョンのベッドで寝てるの？」
「ヒョンと交換してもらいました」
「なんですって？」
「僕はジョングギがいるから来たの」
ジミンの言葉は華麗にスルーしてジョングクの言ったことを頭の中で繰り返す。「ヒョンと交換してもらった？」意味分かんないんだけど、そこまでしてナムオッパと一緒にいたいってこと？
「まさかまさか、わたしとオッパのいちゃらぶタイムまで邪魔する気？」
「いちゃらぶタイムって」
うけるんだけどなんて言いながら鼻で笑うジョングクめがけて、近くにあったタタのぬいぐるみをぶん投げるけど難なくキャッチされてしまう。ムカつく。
「今日さんざんオッパにくっ付いてたんだから夜ぐらい邪魔しないでよ！」
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作者名：藍
| 作成日時：2019年3月9日 0時
