四十三話byノイズ ページ6
今日の相手はボクを見るなりズシャアアアア!と土下座をして泣き始めた。
「え…ェえっと?」
「ノイズ様ぁァぁ!初めまして俺の女神様!俺はリズムって言います。お会いできて光栄です!」
「…あっそう、ボクの知った事じゃないけど…何で泣いてんのさ?」
するとリズム君はニタァ、と厭らしい笑みを浮かべてこういった
「もっちろん今から貴方様の肉を喰うからですよ。今から俺は貴方様に勝って貴方様の肉を喰います。」
成程今日の相手はボク以上に狂っていてイカレているらしい。
「気持ちの悪い…。気分が悪くなる。とっとといねろ、消えろボクの視界に映らないでくれ。」
リズム君はボクの話を聞かずに手遊びをして遊んでいる。でも、急にこっちを見て、
「あぁ!ノイズ様!ノイズ様って人肉喰ってみたいんですよね?」
ときらきら眼を光らせながらボクに質問をしてきた。
「…?ああそうだけど?」
「でもほんとは喰ったこと、無いですよね。なら教えてあげます。
人肉ってマジで美味いんすよ。あれ以上の悪食はありませんがあれ以上の美食はありません。」
「…まるで喰った事のあるような言い方だねェ。」
「はは、それが喰った事、あるんですよ。昔の話ですが俺の家は裕福じゃないんです。だから母が七歳のとき俺一人残して―――亡くなったんです。これからどうして生きようって時に家の棚から母からの遺言状がみっかッたんです。それには『私を食べて、貴方だけでも生きて。』…
そうとだけ、書かれていました。…母の最期の手紙だ。願いだ、と――――俺は母の亡骸を―――喰っちまったんです。血は不味かったけど肉は美味かった―――――。」
彼は昔を懐かしむような、慈愛に満ちた目をこちらに向ける。
「――人の肉がこんなに美味いんだ、じゃあ、女神様の肉はどれほど美味いんだろう?」
――――――ッ!
ひぅん、と何かが頬をかすめる。―――木?
「さぁさぁ楽しい楽しい食事の時間がもうじき始まっちゃいますよ?」
――――――はぁ?
「――――――――――――――――――――――馬鹿言うんじゃないよ。おバカ君?」
目の前には誰もいない。だってボクはあいつの存在自体を逆にしたんだから。
―――――女神様の勝ちっ。女神様は強いんだ。
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*LERELUA*(プロフ) - ユズヒさん» マジマジ( ̄▽ ̄)゙ (2013年8月12日 22時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - *LERELUA*さん» マジかい (2013年8月12日 21時) (レス) id: 18256f4459 (このIDを非表示/違反報告)
*LERELUA*(プロフ) - ユズヒさん» うん、ホント死んでしまえ自分と思った← (2013年8月12日 21時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - *LERELUA*さん» そこまでですか(・_・; (2013年8月12日 21時) (レス) id: 18256f4459 (このIDを非表示/違反報告)
*LERELUA*(プロフ) - ユズヒさん» ん?どしたの?(´・ω・`)゙ (2013年8月12日 19時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那@ぷよなう x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2013年2月23日 20時