すきなものの食べかた：19 ページ19
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それから次の日、帰宅部だった私は
担任の先生にバレー部に入部することを伝えて、
入部届けをもらって、提出した
高校二年生という、
残り多くはない高校生活で
突然「マネージャーをやる」なんて言うから、
先生にも、親にも驚かれた。
入部して、やがて進級して、もしかしたら、
すぐに治たちの代がすぐ引退することになれば、
わたしがマネージャーをする期間はほんの数ヶ月になるかもしれない。
そのことを侑に言うと、
「俺らがそんな弱いわけないやろ」って怒られた。たしかに。うちは大強豪でした。考えすぎだよね。
おまけに、思い出した。
私がマネージャーをする、といったときに
一瞬だけ曇っていた、治の顔を。
『 私がマネージャーやるの、なんか嫌なんかな 』
「 はあ？そんなん気のせいやろ、嫌なわけあるか 」
…考えすぎだよね。
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「 …先輩、
『 …あ、ごめん 』
名前を呼びかけられ、
ハッとして顔をあげると、
一年生の部員の子が目の前に立っていた。
きっと何度も私の名前を呼んでいたのだろう、
ボーッとしていたから全然気づかなかった。
「 ドリンクもらっても、いいスか 」
『 ああ、はい、どうぞ 』
ドリンクを飲み終えた彼からまた受け取って、
コートに戻っていく彼の姿をぼんやりと眺める。
私が入部してから、今まで自分たちの学年で
順番でしていたマネージャーの仕事を
丁寧に説明してくれた子だ。
こんな時期にいきなり入部した私を
バレー部のみんなは歓迎してくれて、
とても親切に接してくれた。
入部して一ヶ月ほど経った。
ひとりで仕事をこなすのは大変だけど、
今ではだいぶ慣れてきたし、何より結構楽しい。
去年まで接点すらなかった
二年の男子とも結構仲良くなったし、
三年生のアランさんはめちゃくちゃ面白い。
入部する前に気になっていた治も、
実際私がマネージャーになったところで、
接し方に特に変化とかはないし、
何より治がバレーしてるところを見るのは
やっぱりかっこいい、目の保養になる。
ただ、
「 黛サン 」
この男だけは、わからないことが多すぎる。
声をかけてきたのは角名くんで、
いつもと同じ、何を考えてるのかわからない
能面のような無表情で私を見下ろしている。
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うに - すすす素敵すぎてびっくりしました！最後までキュンキュンしながら読みました！ (2021年8月5日 15時) (
レス) id: aca41c32b2 (このIDを非表示/違反報告)
らんたん(プロフ) - こんなにキュンキュンしたのは久しぶりです！本当にありがとうございます。胸が苦しい… (2021年4月19日 11時) (レス) id: 1e7e266fc1 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 終盤泣きました。最高of最高をありがとうございます(真顔)。 (2021年1月16日 16時) (レス) id: f36e099441 (このIDを非表示/違反報告)
黎子(プロフ) - 初コメ失礼します！！終始キュンキュンしっぱなしでした、最高です！宮兄弟が好きな私にとって最高な作品でした！これからも頑張ってください！ (2018年12月18日 0時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
鈕(プロフ) - つくねさん» ありがとうございます〜〜！！そういっていただけてとても嬉しいです；；；； (2018年11月16日 21時) (レス) id: 8b744c9e10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈕
| 作成日時：2018年2月3日 17時
