すきなものの食べかた：13 ページ13
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流れで見学することになってしまったけど、
治のバレーをする姿が新鮮でかっこよくて、
結局 部活が終わる最後まで見学した。
角名くんに言われた言葉が、
頭からずっと離れないでいたけど。
私が治を好き、か
治は確かにかっこいいし、何より優しい
今日だって、治の部活してるとこが見たくて
こうしてコソコソ体育館まできたわけで。
好き、なのかな
でも知り合ってまだ
ほんの少ししか経ってないし、
好き、とは言いきれない気がする。
治について、知ってることもまだ少ないし。
部員全員で集合して、
監督の話を聞いている治の背中を
ぼんやり眺めながら、そんなことを考えた。
しばらくして、ありがとうございました！と
体育館に響き渡った声が、ミーティングが
終わったことを告げた。
モップを取りに
体育準備室に走る人たち、
ネットを取り外して片付けに取り掛かる人たち。
大変そうだな、マネージャーやる、って
見学に来たんだし、何か手伝った方がいいかな。
「 A 」
声をかけられ、振り向くと、治が立っていた。
顔を見ただけで、すぐさま思い出させられる、
角名くんの言葉にどきりとした。
『 あ、お、お疲れ様 』
「 ありがと、あのさ、すぐ片付けて着替えるから
ちょっと待っといてくれん？送ってく 」
『 え、いいよ、一人で帰れるよ！近いし 』
「 いや、外もう暗いし、送らせて 」
『 で、でも、 』
女の子扱いされてるみたいで、
しかも治にそう言ってもらえるなんて、
とても嬉しいけど、部活後で疲れてるのに
なんだか申し訳ない気もする。
「 ええやん！ 一応女やろ！
送る言うてんねんから 黙って送られときや！ 」
にょ、っと治の後ろから同じ顔が
覗いて嬉しげにそういった。
いつの間に治の後ろにいたんだ、侑。
てかなんで話聞いたんだよ。
「 侑、楽しそうやな、お前今日モップやろ、
さっさとせんと帰れんで、皆が 」
「 …あ、さーせん… 」
通りかかった、先輩らしき
なんだか圧のある人にそう言われ、
萎縮して体育準備室に走る侑の後ろ姿に、
ざまあみろと小さく笑ってやった。
「 治、お前も早くな 」
「 あ、うっす…
じゃあA、絶対待っとけよ 」
声をかけようとしたけど、絶対、
なんて言われたらもう断ることなんてできなくて、
お言葉に甘えることにしよう、と決めた。
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うに - すすす素敵すぎてびっくりしました！最後までキュンキュンしながら読みました！ (2021年8月5日 15時) (
レス) id: aca41c32b2 (このIDを非表示/違反報告)
らんたん(プロフ) - こんなにキュンキュンしたのは久しぶりです！本当にありがとうございます。胸が苦しい… (2021年4月19日 11時) (レス) id: 1e7e266fc1 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 終盤泣きました。最高of最高をありがとうございます(真顔)。 (2021年1月16日 16時) (レス) id: f36e099441 (このIDを非表示/違反報告)
黎子(プロフ) - 初コメ失礼します！！終始キュンキュンしっぱなしでした、最高です！宮兄弟が好きな私にとって最高な作品でした！これからも頑張ってください！ (2018年12月18日 0時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
鈕(プロフ) - つくねさん» ありがとうございます〜〜！！そういっていただけてとても嬉しいです；；；； (2018年11月16日 21時) (レス) id: 8b744c9e10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈕
| 作成日時：2018年2月3日 17時
