なんでそこにいるの？ 2 (ページ1)

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テイク1 ページ1

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映画の撮影が思った以上にハードで私の身体は憔悴しきっていた。

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マネ「車でますよー」

『はーい』

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マネ「明日のスタジオ収録は午後からなんで今日はゆっくり休んでください」

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『ありがとうございます』

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マネ「今は仕事のモチベーションとかは大丈夫ですか？」

『うん。結果が見えてきて、楽しくなってきた』

マネ「良かったです」

マネ「ではまた明日15時に迎えに来ます」

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ーーーーー翌朝

『んーーーーーー』

大きく伸びをすると時計の針は11時

よく寝た！と身体はスッキリしている

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マッサージに行ってから収録に行くことにしよう

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愛車に乗ってソウルの街を走る

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寝癖がついてる事なんて忘れて

帽子をかぶってマスクをつける

フロントガラスの下に置かれている懐かしい牛乳瓶底眼鏡

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『もう使わないかな〜』

と、カバンに仕舞う

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120分の贅沢なコースを堪能し、家に戻る

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『そんなに変わるものか…』

というほど肌と身体はツヤツヤしていてとても良い香りを放っている

しばらく鏡の前で見惚れていたら

気付けば14:55を時計はお知らせしていて

慌てて玄関を飛び出た

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『すみません、ギリギリになっちゃった』

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マネ「大丈夫ですよー！近いですし。じゃ、むかいます」

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ーーーーテレビ局

沢山の人が廊下を行き交う

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「おはようございます！」

と、皆が頭を下げて挨拶してくれる

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『おはようございます』の連続

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楽屋へ向かうまでに結構な疲労が溜まる

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今日は来週から始まるドラマの番宣でバラエティに出演

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いつも着ないような衣装に、アクセサリー、メイク

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マッサージ効果もあるおかげか、いつもより輝いて見える

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そう思うと俳優の世界ってそんなに輝かしいものじゃ無いのかもなとさえ思えてくる

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「あ！イさん、リハーサルお願いします！」

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『了解です』

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スタジオへ向かい、一通りリハーサルをする

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バラエティにも台本があるのが不思議で仕方ないが、
私が本音でトークをかましたらどんだけ炎上するか
分かったもんじゃない。と、なんとなく安心する

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マネ「今から1時間休憩だそうなんで、一旦楽屋へ戻りますか」

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『うん、ちょっとトイレだけ行ってくるね』

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マネ「はい、じゃあここで待ってます」