報われた時 ページ9
夜の公園、思ったよりも暗くてロマンティックとは言えないな…
「いつまでも待ちます、すでに3年待ってますから、
あと3年だろうが待ちます」
「そんな、本当に私でいいの？ジミンくんかなりモテるんだよ」
「僕がモテてるのは自覚ありますw
でも僕が好きなのはこれからもAさん以外考えられないですから
あなたの性格的にすぐに返事もらえるとも思ってなかったですし、でも悩んでくれるってことですよね？
僕の事でいっぱい悩んでください！」
「……」
「それから年齢のことは僕は気になりませんから、
僕はあなたの人生に共に責任を持たせて欲しいです」
「な、なんで年齢の事気にしてるってわかったの//」
「3年間あなたの事しか見えてないので、なんでもわかります」
「な、なんでそんな恥ずかしげもなく//」
「もう、だって3年もずっと我慢してたって言ったじゃないです！ここまで言ったら素直になるしかないので
困りますか？僕の好意は」
「困ってなんかないよ、本当に嬉しいし」
「僕の事好きですか？」
「嫌いじゃないよ…好きだけど、それは…」
「きっかけがあれば、プライドなんて簡単に消えると思いますけど」
「こんな可愛げのない女…」
「好きですよ」
「押しに弱いのも知ってるのね？」
「ふふっ、僕はずるいですか？
キスしたら僕の事好きになると思うけど」
チュッ…
「……//」
「嫌でした？」
「嫌じゃない」
「じゃあ好き？」
「どんな魔法かけたの？」
「ふふふっ、好きなの？」
「ずるい…好きになるしかない」
長いキス…
僕はずるいのかもしれない
でも3年も耐えて、その期間大切な人は大切にされていなかった
それに気づく事なく、僕たちは3年もの時間をどんな思いで過ごしたか
今だから思うことができる
「もう我慢はしません」
「あの、もう好意は十分伝わりましたから」
「イチャイチャしたいんですよね？」
「あの、それは時と場合によるんですけど…」
「送ります」
「聞いてます？」
「はい、とりあえず送りますから」
「はい…」
「僕たちお付き合いすると言うことでいいですよね？」
「……//はい、あの、よろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします//」
手を繋いで歩く
ずっとこうしたかった、
キスも、その先も
何度も想像してはかき消して
何度も諦めようとしてきたけど
諦めなくてよかった…
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作者名：アキ | 作成日時：2022年4月10日 15時
