考えないように ページ49
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「浮所、土曜日空いてる?」
「あ〜土曜日はバイト入ってる!」
「じゃあ来週の水曜は?」
「その日もバイトだ、ごめん!」
「じゃあ今月空いてる日っていつ?」
「今月はほぼ毎日バイト入っちゃってるや、」
「お前最近バイトしすぎじゃない?
またなんか悩み事?」
「いや、働かなきゃ!って思ってるだけ!
別に理由なんてないよ、」
「ふーん、」
「てか何で空いてる日聞くの?
もしかして那須、
俺のことデートに誘うつもりだった!?」
「なわけねーじゃん、
焼き肉行きたいなって思ってただけ。」
「じゃあ来月行こうよ!
那須の奢りで!」
「そんなバイト入ってるんだったら
浮所が奢れよ、稼いでるんだし」
「え〜じゃあ割り勘ね!
あ、もうバイト行かなきゃ!
じゃあね!」
「体壊すなよ、」
「うん!ありがと!」
…ほんとは余計なこと考えないために
いっぱいバイト入ってるんだよね、…
だって1人でいたりしたら
色々考えちゃうんだもん…(主に大昇のこと)
だからバイトで気を紛らわせてる…
.
「ただいま〜…」
結局人手足りなくて
閉店まで働かされたし…
ヘトヘトだぁ……
大昇、お風呂かな、?
(( いつものお出迎えがないから
多分お風呂入ってるんだろうな… ))
「疲れた…」
リビングのソファーに
だらん、ってもたれた。
やばい、寝ちゃいそ…
眠いし疲れたしで
瞼がだんだん重くなってきた。
あー眠い……
このまま寝ちゃおうかな、
なんて思ってたら
少し遠くから足音が聞こえてきた。
大昇お風呂上がったのかな…
でももう俺限界だぁ…
今日はもうお風呂入れない…
なんて半分寝かけていた。
「あれ、浮所寝てる…?」
大昇の声が微かに聞こえた。
「…お疲れ様、」
その声と同時に、
額に柔らかい何かが触れたのを感じた。
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作者名:あおそう* | 作成日時:2020年6月18日 17時