沈む… ページ35
「いってきます、…」
小声で呟いて、家から出た。
なんだか昨日の夜からずっと
複雑な気持ちで、
大昇と顔を合わせづらかったから
大昇が起きる前に家を出た。
"付き合ってる人いるんだったら
俺といっしょに住んでるの
その人が嫌がるんじゃないかと思って"
…大昇が嫉妬してないのに対して
まだショック受けてる……。
俺のこと、どうでもいいんだろうな…
別に興味ないよね、俺のことなんて……
どんどん気持ちが沈んでく。
．
「…何でそんな落ち込んでんの？」
「……ちょっとね、」
「…てか浮所って同居してるの？」
「えっ、？」
「昨日家まで送ってったら
家に男の人いたからさ」
「あーうん、まあ色々あって
同居してて…」
「へ〜」
今あんまり大昇のこと思い出したくないのに…
「もしかして浮所の好きな人って
あの人？」
「えっ！？？////」
「当たり？」
「ち、ちが…//」
「いや、嘘つかなくていいし笑
バレバレだよ、笑」
「……好きだけど、
もう無理かも、…」
「え？」
「……」
「何で？」
「それは……」
沈んでる気持ちを少しでも
すっきりさせたくて、
那須に昨日のことを全部話した。
．
「嫉妬されなくて
ショックだったってこと？」
「うん……」
「何でそれだけでもう無理って思うの？」
「だって…
大昇は俺が誰と付き合ってても
どうでもいいし興味ないんだろうな、って…」
「何で言われてもないのに
そうやって決めつけんの？」
「確かに直接言われたわけではないけど
遠回しにどうでもいいって言われたし……」
「そんなんで諦めんの？
どうせ諦めるんだったら
もっと好きって伝えてから諦めたら？」
「でも…自分のこと興味ない人に
そんなアピールしても……」
「別に浮所がもう無理って
思ってるんだったら諦めたらいいんじゃない、
俺には関係ないし」
「……俺だってほんとはもっと
大昇に近づきたいし
好きって言いたい………」
「じゃあそうしたらいいじゃん、」
「いいのかな…？」
「いいかどうかは相手が
決めることだと思うよ、
せめて直接興味ないって言われてから
諦めたら？」
．
文字数が足りないので一旦切ります！
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作者名：あおそう＊ | 作成日時：2020年6月18日 17時
