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寄り道 ページ13

「寄り道?」




「うん、



あそこのベンチ座らない?」




「いいよ、」




大昇とベンチに座った。





「…浮所、」




「ん?」




「これ、…」




「え、?」




大昇が小さな箱を



差し出してきた。





「浮所に買ってもらって



ばっかりだったし、




それと、誕生日の時に




プレゼントとか渡せなかったから…」





「えっ、買ってくれたの?」




「うん、




浮所がレジ行ってる時に




近くのお店で見つけて…




家で渡す方がいいかな、って




思ったんだけどなんとなく今渡したくて笑」





「開けてもいい…?」




「うん!」





リボンを解いて、



箱を開けた。





「え、ネックレス…?」




「うん、




浮所に似合いそうだな、って思って」





「もらっていいの、?」




「もちろん笑




浮所のために買ったから!」





「ふふ、嬉しい…」





「良かった、喜んでもらえて」





「こんないい物プレゼント




してもらったことないから嬉しい!」





「俺も誰かにこんなの




あげるの初めてだから




なんか緊張した笑」





嬉しい…俺が初めてなんだ、




…って、なにそれ、…




なんだか一気に恥ずかしくなった。





「大切にするね!



ありがとう、大昇」





「うん!




じゃあ帰ろっか、




オムライス作らなきゃだし笑 」




「うん!」





俺の方が大昇に




してもらってばっかりだよ、





そう思いながら家に帰った。

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作者名:あおそう* | 作成日時:2020年6月18日 17時

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