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貴方 side
「 …おかしくなりそう」
夢にしてはリアル過ぎるこの状況。
何より、五感がしっかりと働いていることが現実を知らしめる。
それぞれが部屋で過ごしたり、リビングでぼーつとしてる時間、私は秒で部屋に籠った。
だって歩けばBTS、角を曲がればBTS、冷蔵庫を閉めればBTSだよ？？？？？？
この部屋を出たら私は絶対生きては帰れない……………イケメン地獄だ…………恐ろしい………
そんなバカげたことを考えながらぼーっとしてると、扉がコンコンとノックされた。
「 ジミン？どうしたの？」
そこには天使ジミンが、目を潤ませて立っていた。可愛いな。どうしたんだろう。可愛いな………
JM「 …テヒョンが、」
「 テ、テヒョンがなに？！」
JM「 っ、あのバカ帰って来ないよヌナ〜っ！！さっきコンビニに行くって言ってからもう30分経ったけど………連絡も付かなくて」
まじか………あの子ほんと…トラブルメーカーなの？ねえ？あなたみたいな可愛い子が一人で出歩いたら危ないでしょ？！
現在の時刻を時計で確認して、頭を抱える。
もう12時を過ぎた頃。高級住宅街とはいえ、何があるか分からない。
「 …ジミナ、私今から探してくるわ」
JM「 えっ、ヌナ今何時か分かってる？！」
「 そっくりそのままキムテヒョンにぶつけてやりたいわ」
適当にパーカーを羽織り、マスクをしてから部屋を出る。パタパタと玄関までついてきたジミンは何か言いたげな顔をしていた。
「 ジミンはここで待機。私はマネオッパに一応連絡するから、あなたはメンバーに伝えておいて」
JM「 でも…」
JH「 お、ジミナここにいた…ってあれ、Aどっか行くの？」
「 詳しいことはジミンから聞いて。戸締りしっかりね」
JH「 はい？」
JM「 ヌナ！僕ずっとスマホ握りしめてるから変質者が出たらすぐに電話してね！」
分かった？！って叫ぶジミンに「アラッソー！」と叫べば扉が閉まる音が聞こえた。
マネージャーさんにカトクして、思い当たるところへと駆け出した。
スニーカーの紐がユラユラと揺れる。
横腹が痛い。心臓も、ドキドキとうるさい。
だけど一番強く思うのは、今から私が向かうところにどうか、あなたがいますように。
「 ……バカだな」
街灯の少ない道で、ふと見上げた空は泣いてしまいそうなくらい綺麗な夜空だった。
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愁(プロフ) - noenunaさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます^^ 帰国したばかりで心身共に疲れ果てていたのですが一気に元気になった気分です…そしてまさか共感してもらえる日が来るとは…これからも更新頑張ります；； (2019年10月30日 18時) (
レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - コメント失礼致します。本当に楽しく読みました。設定も凄く面白いです。何より主人公に共感できることがあまりに多く、虜になってしまいました。私も個人的に思うところがあり、勝手に作者様に対しても共感しております。更新を心から楽しみにしています。 (2019年10月29日 16時) (レス) id: f54cd9864f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁 | 作成日時：2019年9月22日 18時
