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JN side
TH「 ヒョンー話ってなにー？」
宿舎について、全員で夕食を食べたあと、まだガヤガヤしたメンバーたちをバルコニーから眺めていた。
「 …変わらないでくれてありがとう」
俺の幸せはいつからか、メンバーの幸せになった。
デビューしたときはそれなりに野望を抱いていたはずだけど、気がつけば自分が輝くことよりも、小さなジョングクが、負担の大きいナムジュンが、そんな風にメンバー1人1人のことを思うようになった。
『 ソクジン、お前なら分かってくれるだろ？』
個人の成功よりも、グループが愛されることを望んだ。
『 はい。僕が…6人を支えます』
そんな俺の決心を簡単に揺るがしたあの子。
アイドルは私にとって見てはいけない夢だったと言う割にたまに俺たちを羨ましそうに見つめる。その目が、熱く燃えているその夢が、欲しいと思った。
自分にだけ向けばいいと。
「 お前酒飲んだだろ」
TH「 えっ、匂う？」
「 やっぱ飲んだんだな〜」
TH「 うわヒョンカマかけたの？！(笑)」
だけど一度、自分を、自分の夢を蔑ろにした人間に好機なんか二度と来るはずもなく、あの子の視線はいつも前で輝くテヒョンに向けられていた。
彼がステージで輝く姿が好き。そう言って笑うんだ。
「 テヒョナ、」
TH「 今度はなに？(笑)」
自分のものになればいいのに。
何度もそう思って、何度もその想いを殺した。
自分に向くはずないと分かってた。
「 Aが好きか？」
TH「 …うん。好き」
テヒョンがAを見つけてしまったとき、俺は諦めたんだ。
だから今から言うことは、Aを好きだからじゃなくて、お前のことが大切だから言うんだよ。よく聞いて、テヒョンア。
「 付き合いたいなら付き合えばいいよ」
TH「 えっ、ほんと？！許してくれる？！」
「 ただ、Aがお前に好きだと言わないと交際は認められない。もしお前が強引にAを引き込んだら、俺は上に報告する」
お前なら分かるはずだ。
流れでも何でもなく、自分からお前に好きだと告げることをAが懸念してること。それがどれほど難しいことか。
TH「 …いいよ」
「 ん？」
TH「 ヌナが俺のこと好きになってくれたらいいんでしょ？いいよ、受けて立つ」
じゃあ俺口説いてくるから！とリビングに戻って行った。可愛い奴。
「 …頑張れ、テヒョン」
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愁(プロフ) - noenunaさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます^^ 帰国したばかりで心身共に疲れ果てていたのですが一気に元気になった気分です…そしてまさか共感してもらえる日が来るとは…これからも更新頑張ります；； (2019年10月30日 18時) (
レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - コメント失礼致します。本当に楽しく読みました。設定も凄く面白いです。何より主人公に共感できることがあまりに多く、虜になってしまいました。私も個人的に思うところがあり、勝手に作者様に対しても共感しております。更新を心から楽しみにしています。 (2019年10月29日 16時) (レス) id: f54cd9864f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁 | 作成日時：2019年9月22日 18時
