�ぅ�カオ80% ページ18
貴方 side
「 ………テヒョン、私を見てないで撮影に集中しなさい」
TH「 えーだってコンセプトがラブだよ！ラブ！ヌナ見るでしょうよ！」
「 私じゃなくてアミを想いなさいよ…」
TH「 それは恋じゃなくて愛だもん」
ああ言えばこういう…
私を綺麗な目で見つめて、柔らかい笑顔を浮かべる。
その笑顔を見て私も笑顔になった。
彼は天性のアイドルだ。
見る人を魅了する力を持っている。
TH「 ねえヌナ！僕来月休日が貰えるんだ！だからデ、」
だから私は、彼を愛してはいけないのだ。
「 テヒョン、あなたと私の間にはね、壁があるの。それはどうやっても超えられない壁。」
それに知ってるから。痛いくらい、死にたくなるほど分かってるから。アイドルにとって恋愛はご法度。女性と目を合わせることすら躊躇わなければいけない職業だ。
アイドルは人間であって人間ではないのだ。
でもそれも、自分で選んだこと。
「 あなたの人生はもう、キムテヒョンのものだけじゃない。あなたは防弾少年団のVでもあるでしょう」
TH「 …分かってるよ、分かってるけど、」
「 テヒョンア、」
あなたが泣きたくなったときは、いつだってその通り雨を受け止める傘になった。
あなたが道に迷って立ち止まってしまいそうになったら、いつだってその道を照らすライトになった。
全てを受け止めてあげたかった。だけどそれは、私があなたの全てを知らないファンだったからだ。
「 私は、ヴィーが助けてほしいと言えばいつだって駆けつけてあげる。それが私の仕事だから。でもね勘違いしないで。キムテヒョンが泣いていても私は指一本あなたに伸ばしたりしないわ。それは私の役目ではないから」
ごめんねテヒョン。
疲れたあなたを癒す役目が、アミ達であってほしい、とそう願うのは
ただの私の我儘でしかないんだろうけど。
それじゃあ撮影終わったら次取材ね、と席を立った。
扉を閉めて、廊下に出ると、何か言いたげな顔をしたユンギさんが私をじっと見つめた。
「 もしかして聞こえて、」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
YG「 泣くくらいなら初めから嘘なんかつくな」
ただ分かったのは、いつのまにか流れてた涙と、それを隠すように抱きしめられていること。
規則正しく私の背中をさする彼の掌に、悲しみを包み込むような優しさを感じて、その胸に私は心ごと凭れかかった。
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愁(プロフ) - noenunaさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます^^ 帰国したばかりで心身共に疲れ果てていたのですが一気に元気になった気分です…そしてまさか共感してもらえる日が来るとは…これからも更新頑張ります；； (2019年10月30日 18時) (
レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - コメント失礼致します。本当に楽しく読みました。設定も凄く面白いです。何より主人公に共感できることがあまりに多く、虜になってしまいました。私も個人的に思うところがあり、勝手に作者様に対しても共感しております。更新を心から楽しみにしています。 (2019年10月29日 16時) (レス) id: f54cd9864f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁 | 作成日時：2019年9月22日 18時
