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貴方 side
街が二、三年で見違えるほど変わってしまうように、その街にいる人も二、三年で驚くほど変わってしまうことがあるだろう。
BTSもきっとそうだったんだと、あの頃妙に納得してしまったんだ。
「 何してるのあなた、」
TH「 なにって……おでん食べに」
予想は大当たり。宿舎から歩いて少しの公園にいたテヒョン。
「 ………どうして」
TH「 へ？あ、ヌナも食べますか？」
公園のベンチに座って、コーラとおでんを嬉しそうに食べるこの子は変わらないと思っていた。そう願っていた。
だけど、変わった。
合っていた目線は外れ、今はあなたは遠いどこかを見てる。ステージが高くなったでしょ。広くなったし、もう私と目が合うことはない。
でも今目の前でふにゃっと笑いながらコーラを飲むこの人が、本当に変わったの？
昔言ってた、心が落ち着く人気の少ない公園ってもしかしてここ？美味しいおでんの屋台ってそれ？
どんどん分からなくなる。
近づいて、あなたをもっと知れば、ちゃんと嫌いになれる。そしたらファンの気持ちを代弁して「あんた変わったね」って言ってやろうとすら思ってたのに。
貴方「 テヒョンア、聞きたいことがあるんだけど、質問してもいい？」
TH「 ん？なに？」
トップアイドルBTSのVじゃなくて、ただ笑うことと食べることが好きなキムテヒョン、そんな気がして…戸惑ってる私がいる。
貴方「 ……アイドルになって、幸せ？」
このとき私は、夜ということを利用して、随分と情けない顔をしていたと思う。
自分でもびっくりするほど、声は震えていたし、眉は下がってた。
怖かったの。
あの頃の自分が、正しかったのか間違っていたのか…本当はもう、分かっていたから。
TH「 はは、僕そんなに不自由に見えます？」
「 まあ…色々制限が多いから」
TH「 そうなんだ」
「 随分と、他人事みたいに言うのね」
TH「 そりゃあ、辛いことの方が多かったし、辞めたいって思ったことも正直何回もあったよ。でもね、例えば…僕の熱愛が出たときアミ達はこう言うんだ」
テヒョンに限ってありえない。
私達を大切にしてくれるキムテヒョンはそんなことしない。
オッパ！気にしないで！！こんなデタラメ記事書くような人相手にしたらだめだよ！
TH「 キムテヒョンだから、僕だからって信じてくれてる。その無条件の信頼がいつも申し訳ないくらい嬉しいんだ」
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愁(プロフ) - noenunaさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます^^ 帰国したばかりで心身共に疲れ果てていたのですが一気に元気になった気分です…そしてまさか共感してもらえる日が来るとは…これからも更新頑張ります；； (2019年10月30日 18時) (
レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - コメント失礼致します。本当に楽しく読みました。設定も凄く面白いです。何より主人公に共感できることがあまりに多く、虜になってしまいました。私も個人的に思うところがあり、勝手に作者様に対しても共感しております。更新を心から楽しみにしています。 (2019年10月29日 16時) (レス) id: f54cd9864f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁 | 作成日時：2019年9月22日 18時
