ステラ［YG］ (ページ8)

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貴方 side

( キムAさん、好きです、付き合ってください)

頬を赤くした男の子。同い年なんだっけ。
私に手を伸ばしてる。

何も、こんなに人の多い中庭で告白しなくても。

囃し立てるギャラリーの多さにこの子は人気のある子なんだなと即座に知る、だけど正直そんなことはどうでもよくって。それよりもこの子と表情がすごく興味深い。

私がじっ、と見つめるたびに彼は笑みを深めて、自信を付けていくように見えた。

人の心理というものは不思議なもので、私の行動一つが変えてしまうその全てを読み取ることは難しいけれど、たまに分かりやすく変化する人もいる。

オッパとユンギ先輩は、分かりやすいけど、本当のことは分からなくて、この人は…見えないようにしてはいるけどバレバレ。

( あの…返事は？)

うーん。つまらないな。

何を思ったのか彼は仲間であろうギャラリーのほうを向いて頷いた。それを合図に、周りが騒がしくなる。付き合えコールも始まった。幼稚だ。

「無理です。失礼します」

あー久しぶりに人に注目されてちょっと辛い。
何だろうな～この感じ…私人前に出るのは苦手だから、ストレスみたいだ。

しん、と静まり返った中庭。歩みを進めていたら、腕をカッと取られた。

( おい待てよ)

「 …痛いです」

( 俺の面子潰して楽しいかよクソ女。)

さっきとは違う顔の赤さだ。何なら目も赤い。
面倒なことになった。

「離してください。」

( どうせ、男取っ替え引っ替えしてんだろ？お前の噂は学校中の人間が知ってんの。お高く止まってんじゃねえよ)

…ほう？なんだその噂。
私が男の子遊びをしている、そんな噂があるの？

全然手を離してくれないどころか、どんどん力を強めていく彼。流石に痛い。私の表情が優れないのを見たギャラリーが「やめなよ」「やばくない？」などと騒ぎ始めた。

この分だと、先生が来るのも時間の問題…

ぼーっとそんなことを考えていると、目の前で私の腕を握ってた彼が吹っ飛んで、周りからは大きな悲鳴が上がった。

少しよろけた私を受け止まるように肩を抱かれて、見上げる間も無くジミンオッパだと分かった。そして彼に飛び蹴りをしたのがジョングクだとも。

JK「健全な学校制作のために殺していいっすか？」

JM「だめ。少年院に行きたくないでしょ？そんなモノのために君が罰せられるのは惜しいよ」