ステラ［YG］ (ページ6)

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TH side

貴方「えっと…」

「ん？」

貴方「ユンギ先輩が笑うのが、何か不思議なんですか？」

「そりゃあまあヒョンは表情筋死んでるで有名だよ」

YG「おい」

「事実じゃん！」

何か不思議なのか不可解そうに首を傾げるA。
じーっとヒョンのことを見て、その視線に気がついたヒョンが信じられないくらい優しい顔で「ん？」と見つめ返した。

なに…僕は今一体誰を見たの……？！

貴方「いや、私の記憶にある先輩は、いつも笑ってたから…」

JK「まじ？」

貴方「うん」

危ない。顎が外れるところだった…僕のパーフェクトフェイスが危うく崩れそうに………いやそんなことよりこのヒョン恋するとそんなに変わるわけ？！え！？

なんかそんな感じのユンギヒョンが可愛いらしく、ジョングクがニヤニヤしながらAに「末長くヒョンを宜しく」って握手を求めてる…あ、殴られた、ぷっ

「じょんぐがぁ～だいじょーぶ～？」

JK「思ってもないこと言わないでください…てかユンギヒョンガチで殴らないでくださいよ！死にます！」

YG「アホぬかせ。人がそんなに簡単に死ぬかよ」

JK「そりゃそんじょそこらの人間なら死にやしませんけどヒョンは別ですよ！あなたほぼ人間じゃないんですから！」

YG「ヤー死にたいのか？」

JK「違う違うまだ生きたいですめちゃくちゃ生きたい！！！！」

YG「おう。最後の挨拶は終わったか？」

JK「ちょその拳下ろしてばかばかばか！！！」

貴方「 …いいなぁ」

Aはきっと、ジミンからすごく愛されで生きて来たんだろう。毎日楽しくて暖かくてそんな幸せを当然のように過ごしていたんじゃないかな。

そんな風に羨ましがってたけど、実際、違ったみたいなんだ。今こうして見る横顔がどうしてこんなに寂しく見えるんだろう。Aは言葉通り羨ましそうにヒョンとジョングクを見て頬杖をついてる。

僕が言うのもなんだけど、この子は不思議だ。

幸せそうに笑ってると思ったら急に寂しそうに遠くを見る。世の中の辛さなんて何一つ知らないです、みたいな育ちの良さが僕でも分かるほどお淑やかなのに、それはどうなんだ？ってくらいオヤジギャグを言ってみたり表情で遊んだり。

そんな風にずっと、自然なまま、ありのままのAでいてくれるなら、ユンギヒョンもそれに絆されていつかは自分の心に正直になってくれないかな。