ステラ［YG］ (ページ4)

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YGside

貴方「オッパ、」

JM「遅かったね」

貴方「ごめんね」

JM「ふふ、冗談。Aの帰りなら何年でも待てるよ」

貴方「相変わらずオーバーな…」

会長と合流した後ろ姿を見てホッとする。

変な女。そんな俺にとってはありきたりじゃない第一印象。俺を見ても怯えるわけでもなく、ただ小首を傾げて「人工的な色なのに綺麗」と呟いた。変な奴だった。

確かにあれじゃあ、生きづらい世の中だろうな。

TH「あ！ヒョンいたいた！」

「 …ジョングガは？」

TH「送迎車裏に回してる！ってあれAだ！Aー！！っんぐっ」

テヒョンの口を押さえて、彼女が後ろを振り向いていないことを確認し、手を離す。

TH「っかは……はっ、ひょ、ヒョン酷いよぉ～！」

「うるせえばか」

TH「いいじゃんか挨拶くらい！」

「他人がいないときはいいつったろ」

TH「あーまじで…ヒョンが本気になった女がいるって知ったら組の奴らびっくりするだろうなぁ」

Aと生徒会長の後ろ姿を見てるのは何も俺たちだけじゃない。

羨望の眼差しを集めていることをあのネガティブは全く気がついていない。むしろ、自分のせいで生徒会長まで変な目で見られているのではないかと毎日心配してる。なんつーか…なんでそうなるんだと言いたくなる。つまんないから言わねえけど。

黒い髪が風になびく。歩いてるだけで心配になるほど華奢な足も、隣の会長が腰を支えてるから別に心配なんてしなくてもいいだろうけど。

…こんなのはじめてだ。

TH「美人だよね～A」

「あ？…ああそうだな」

TH「高嶺の花って呼ばれてるし」

「あの会長が四六時中一緒にいりゃそうなるわな」

JK「車裏に回しましたよー」

ジョングクがテヒョンのバッグを雑に投げ渡す代わりに俺のを半ば強引に持った。うさぎ、満足そうだ。

TH「ちょっとグキ！僕の投げないでよ！」

JK「はいはいすんませんね。何の話してるんですか？」

TH「 Aのはなし！てかさあ、ヒョン！もういっそのこと結婚すれば？」

JK「そうっすよ。もう婚約発表でも何でもすれば、組をあげて守れますし！」

「アホか。誰が進んで、ヤクザの嫁になんかなるかよ」

TH「えーでも絶対Aもヒョンのこと好きなのに」

「あの瞳に血を映したくないんだよ」

死んでもいい、そんな軽々しい愛がこの世で一番嫌いだ。