ステラ［YG］ (ページ16)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:14,843 hit

・ページ16

貴方side

テヒョン先輩がにかっと笑って私の頭から手をぱっと離したと思えば、扉がガラガラと音を立てて開いて、ユンギ先輩が入ってきた。

YG「なんでAがいんの？」

TH「何さー気を利かせて僕が連れてきたの！」

YG「授業は？」

「ふふ。すっかり私も不良ですね」

YG「んな可愛い不良がいるかよ」

ぐしゃっと私の頭を撫でてから、いつものソファに座り込んだ。その先輩をじっと見てると「ん？」と目を少し開いて視線が重なったけど、変だな、何しても先輩が素敵に見える。

ただ私の頭を撫でて座っただけなのに、ただ目が合っただけなのに、どうしてこんなにかっこよく、愛おしく思えるの？これが恋愛の魔法ってやつ？

「先輩……人間って不思議ですね」

YG「俺はお前が不思議だよ」

「ふふ。先輩可愛い」

YG「 …会話になってねえな」

TH「あ、A知ってる？ユンギヒョンってね、めっちゃ料理上手いんだよ！」

「え、そうなんですか？それはまた…素晴らしいですね」

TH「でしょ？かっこよくてーそれなりにお金もあってーさらにご飯まで作れる旦那とかどうよ」

「ミンユンギという時点で合格です」

TH「ひひ、よし！ここにサインしよう！」

「はい！」

YG「おいばかお前らは何を書いてんだ」

作キムテヒョン、そう書かれた紙には「結婚届」と記されていて、婚姻届なんだけどなーと思いながらも先輩の有難いご好意を無駄にするわけにはとしっかりと名前を書いた。

ユンギ先輩は、その紙を私の手元から取ってじっと見た後、テヒョン先輩の頭に拳骨を一つ。

YG「気が早えよ」

TH「善は急げっていうじゃん！」

YG「急ぎ過ぎて色々すっ飛ばしてんだよ、つか結婚届ってなんだよ婚姻届だろ」

TH「えっ、そうなの？！」

「正式には婚姻届書と言いますよ」

TH「やだ～二人ともあったまいいんだからもう～」

YG「これくらい猿でも知ってる」

TH「エーイ！流石に知らないでしょ」

YG「そういうことじゃないんだよ、なあA」

「ふふ。正直そうですね」

TH「もうー！二人とも頭良くてやだ！！ジョングガ早く来ないかな！！」

YG「そんなこと言ったらまた蹴られるぞ」

ずっと憧れてたこの感じ。
その中に、私がいることがすごく幸せだった。