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JHside
JM「 ヤーヒョン、今何時だと思ってるんだよー」
「 ジミナ?お前こそなんで…」
JM「 抜け出すならもっと静かに抜け出してくれる?!ガサゴソガサゴソ………泥棒でも入ったのかと思いましたよ!!」
「 ご、ごめんって…」
実はなんかちょっと不安で、皆んなが寝静まったあとレッスンルームに来てみた。ジミンには気づかれちゃったけど。
JM「 で?何するんですか?」
「 動線確認と、細かいディティールをね」
JM「 動線の確認なんて一人で出来るもんじゃないでしょ?仕方ないですね」
「 お?一緒にやるか?」
JM「 ダイエットのつもりで!」
「 はは、ありがと。じゃあ、IDOLやろうか?」
いつか力尽きて、泳ぐことが出来なくなったら。
海でしか生きられない魚たちは、死ぬしかない。
もしも俺がいつか死んでしまう日が来るとしたら、泳ぎながら、踊りながら死にたい。
アミたちとの幸せに終わりなんかない。
ただ俺たちが最高にその瞬間を楽しんで、客席にいるアミたちの心を震わせるパフォーマンスをするだけ。
そんな日々がずっと続くことをただ祈る。
祈りながら、踊って歌って、ダイエットも練習も辛いけどそれ以上の幸せを俺は知っているから。
「 ジミナ!もう一回!」
JM「 はあ?!ヒョン休もうよ〜っ!!!」
「 死にやしないだろ!ほら立って!」
JM「 死ぬわ!!!!…………あーほんとに…」
この広くて深い、気を抜けば足を引っ張られて深い闇へ引き摺り込まれてしまうかもしれない恐ろしい世界で、俺たちはただステージに立ち続ける。
自分の幸せのため、アミたちの幸せのため、その全てに意味なんかない。必要ないんだ。
「 ジミナ、前にAがどんな練習生だったかって聞いただろ」
JM「 はいはい聞きましたよ…ん?ついに教えてくれるんですか?」
「 あいつは…」
この世界は海のようだ。
多くの人が美しく悠々と生きているように見える。
その一方で、手を伸ばしてもどれだけ叫んでも届かない暗いところもある。
でもそれでいい。
俺たちが苦労する姿は美しいものばかりじゃないから。
誰かに自分の歌を聞いてほしい。自分のダンスを見てほしい。
『 一度見た夢を簡単に諦められるほど人間は出来てないのよ』
俺たちはただ、愛されたかった。
「 呆れるほど真っ直ぐだった。暗闇でもがく俺たちを照らしてくれる光だったよ」
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愁(プロフ) - phantさん» ありがとうございます;; (2020年1月26日 3時) (レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
phant(プロフ) - なんとまぁ、心臓がギュゥっとなりました。おもしろかったです!! (2020年1月23日 1時) (レス) id: 1fb91767b9 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - noenunaさん» noenuna様お久しぶりの更新となってしまい申し訳ないです…あけましておめでとうございます!現在書いているepilogueで今作品は終わってしまいますが、最後まで7つで1つの心に寄り添って書きたいと思います。。完結までどうぞ宜しくお願い致します^^ (2020年1月13日 2時) (レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
noenuna - 愁様!お久しぶりです。新年のご挨拶でもしようかと迷っていたのですが、、そんな折に更新して下さって感無量です…!催促をするわけでは無いのですが、楽しみに待っておりましたのでとても嬉しいです。そしてあけましておめでとうございます! (2020年1月12日 23時) (レス) id: e65e70218f (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - noenunaさん» noenuna様お久しぶりです( ; ; )書こうか書くまいかひたすら悩んでいたグクの話を公開してドキドキしていました…これからも更新頑張ります^^ (2019年11月10日 18時) (レス) id: 5c1877f0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愁 | 作成日時:2019年11月9日 3時