～want to go back to those days～ (ページ34)

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■ ページ34

～稜雅side～

昌暉「お前らのせいで……っ!!

Aは記憶喪失になったんだよ!!」

記憶喪失………?

7人共驚きを隠せない。

昌暉は自分の事も忘れてることに酷く落ち込み、泣いていた。

3「A…………。」

自然に目を閉じているAは、どこか悲しそうな表情のように見えた。

記憶が無くても、俺らがしてきた事は決して無かったことになんてできない。

今更な罪悪感がこみあげてくる。

　

険悪な中、11人共黙ったまま10分が経った。

すると、柊生が口を開いた。

柊生「……………お前らは、記憶の無いAに会ってどうすんだ？

ま、今のままじゃ同じ事の繰り返しだろうな。」

5「っ、ちが……!」

柊生「何が違うんだよ!?今Aに謝ってどうすんだよ！
何も知らねぇAはいいよって答えるしかねぇだろ!!

それに、Aの嫌な記憶が今無いんだったら、このままでもいいかもしんねぇじゃん!」

このまま、で………。

昌暉「柊生!?嫌だよそんなの!!」

龍二「………嫌、それでもいいかもな。
もうあんなひでぇ思いはさせたくねぇ…!」

龍二や柊生、DISH//の4人は一生懸命Aの事を考えてるのに、俺たちは……。

6「嫌だよ！そしたら僕たち、Aに謝れない…!!」

匠海「あのさ、さっきからずっと謝りたいって言ってるけど、それってただの自己満足でしかないでしょ。
お前ら今までAに何してきた？
たった一言の謝罪で済むようなもんか!?

男7対女1で、味方の居ないAはどんな気持ちだったか100%理解した上でそう言ってるっていうなら、たった１週間で反省できるもんじゃねぇよ！！」

2「………言い過ぎじゃない？
俺たちはちゃんと、Aの事を…」

昌暉「ちゃんとわかってるって言うなら、Aが大切にしてきた約束、ズタボロにできるわけないでしょ!?」

超「「……………………。」」

昌暉「………もう出てってよ!!」

言い返す言葉も無く、俺たちは病室を後にした。

あの時、自分が弱いからってAを守ってやれなかったからこうなったんだ。