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「え、あ、あれ！？」
焦ったように声を漏らせば、上に跨る私の彼氏は意地の悪そうな笑みを浮かべる。馬鹿にされたようで気に障るが、なんとも格好良くて怒るに怒れない。
「てめえのせいだからな」
舌なめずりをする姿も色っぽい、とこの状況下でそんなことを思う。私を上から押さえつける手には彼の体重がかかっていて、逃れられそうにない。
勝己くんがだんだん顔を近づけてくる。来るんだ、と察し、目を瞑った。
――唇に柔らかい衝撃。
……なんてことはなく、唐突な携帯電話の着信音で私たちはパッと離れた。ピリリリ、ピリリリ、と軽快な機械音が静まった部屋に鳴り響く。甘かったはずの空気は途端に霧散し、なんだか名残惜しい。
「あ、わ、私かな」
聞き覚えのあるその音は、聞いた瞬間に自身のものだとわかった。
机の上に置いてあった携帯電話を手に取る。機械特有の、ひんやりとした感触が火照った指を冷やした。
「ちょ、ちょっと出てくるね」
なんだかここに二人きりでいるのが気まずく感じて、足早に部屋を出た。
・
「……もしもし」
部屋の外に出ると、勝己くんのせいで火照っていた顔も少しずつ落ち着きを取り戻す。頬に手の甲を当てると、冷たい肌が心地よかった。
『江刺か。俺だ』
少し間をおいて聞こえた間抜けな声に、オレオレ詐欺かよとつっこみたくなる。声でわかってしまうのだけれど。
「うん、知ってる。どうかした？ 轟くん」
そう答えると、少しだけ沈黙が訪れる。考えている、という風ではなくて、それは言葉を選んでいる時間のような気がした。
『あー……今、出れるか、外』
どことなく、その言葉には真剣な響きがあって、断る理由なんてなかった。
「外……？ ……うん、いいよ」
何の用か気になりつつも、それを了承する。人に聞かれてはまずい話なのかもしれない。
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鼓草(プロフ) - 私の思っているバクゴークンもこんな感じなんですよねかわいかったですありがとうございます何回でも見たくなりますだいすきです（一息） (11月8日 10時) (
レス) @page43 id: a5f127d657 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトウルフ - かっちゃんめっちゃ可愛いっ!!!!凄く好みの作品です!!読みやすくて面白くてかっちゃんかわいかったです(((*^^*) (2021年8月30日 20時) (レス) id: 5ed2c2a248 (このIDを非表示/違反報告)
大根 - いや、かっちゃん可愛すぎ！！「悶絶 (2021年7月15日 21時) (レス) id: 28fe3196c4 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 返信ありがとうございます！ないってことにしときます！笑かっちゃんが他の人と…ってちょっと嫉妬しちゃうので^^;笑こんな素敵な作品に出会えてよかったです！！！応援してます！！！ (2020年5月16日 6時) (レス) id: e2145b5dff (このIDを非表示/違反報告)
ひので(プロフ) - さやさん» きゅんきゅんさせたいと思ってかいているのでそう言ってくださってとてもとても嬉しいです…！（かっちゃん、経験あるのかないのかはお任せします……が私はうぶなかっちゃんとても好きです） (2020年5月16日 0時) (レス) id: e50bebed3f (このIDを非表示/違反報告)
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