よん ページ4
TH side
そのまま急いで集合場所に突っ走った放課後。
知ってる子が誰も居なくて、適当に端に座っていると、声をかけられた。
YR「ちょっとごめんねえー、隣いいかなってAがー」
TH「大丈夫、だけど…」
YR「ありがとうー!ほらほら座って、A」
ユラちゃんがそう言うと、一礼して俺の隣にちょこんと座った。
まあ、別に迷惑ではないし。
同じ学年なだけ、ありがたいかな。
▲▼
「………あっ…」
左隣から感じる視線に目を寄越すと、反らされる目。
何がしたいんだ、ほんと。
この子が掴めないし、謎。
見た目はもう大人びた体つきと、学生とは想定できない体型。
なのに、することは随分と子供っぽかった。
ちょこんと座るところとか、意外とあわあわしてるところとか。
『起立。気をつけ、礼』
結局俺はほとんど話を聞かないでぼーっとしてたけど、隣のAちゃんはちゃんとメモしてたみたい。
ズラッとならぶ綺麗な文字を見て、ビビッた。
何か解らなくなったら、聞こう。
隣なんだし、変じゃないでしょ。
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作者名:てぃる x他1人 | 作成日時:2018年10月10日 17時