じゅうに ページ12
Your side
YR「それでそれでえ？
Aはじゃあ、その人のこと嫌いなの？」
「そう言われたら、そういう訳じゃないんだよね…」
うぅん、と可愛く唸るユラ。
こんな可愛いのに、彼氏いないなんて宝の持ち腐れだよ。
YR「ちょっと御手洗い行ってくるねえ〜」
「あ、うん」
彼………
テヒョンさんについての相談は、そこで終わった。
暇潰しとして本を読んでいると、誰かと話ながら近づいてくるユラの声。
知り合いにでも会ったのかな、って周りを見てみると、
「……げっ」
TH「げ、って…笑」
私の悩みの素、テヒョンさんだった。
聞かれてたことにはっ、と息を呑んで、心臓がドクリと鳴った気がした。
「っ…すみませ、ん…」
慌てて謝るけど、緊張してちゃんと喋れない。
ユラはやっぱり！、ってニヤニヤして。
TH「俺のこと、そんな嫌いなの？笑」
って笑うテヒョンさんに、否定をするけど会話が成り立たない。
TH「嫌いなら言ってくれていいのに〜」
「ちがっ」
言われてく内に、段々そんな気がして。
TH「え、本当に嫌いじゃないの？笑」
「………まあ………貴方みたいな人は、好きじゃ、ないっ、です」
って、知らず知らずの内に言っていた。
やっぱり？笑、なんてテヒョンさんは笑う。
なんであんなこと言ったんだって後悔するけど、もう言ったことだし、もう嫌いって定にしよう、って思った。
別に…好きじゃ、ないし。
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作者名：てぃる x他1人 | 作成日時：2018年10月10日 17時
