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過去の恋愛をAと重ねてしまったのが原因なのか、はたまたこの関係を切られるのが悲しいのか分からないが、込み上げて来るような涙が溢れ出た
Aが部屋を出てってからどれだけ経ったのか、記憶にもないほど泣きはらした
こんなに泣くのは、久しぶりのような気がする
きっと、お母さんが亡くなった時以来じゃないかな
こんだけ泣き虫な僕が今まで笑って入られたのは、
きっと…
いや、
絶対、Aがいたからだと思う
Aの存在がどれだけ大きかったか、身に染みてわかった
でも、もう元通りになんてなるはずもない。
なにが間違っていたかなんてろくに分からないまま、朝日を迎えた
制服に着替えてリビングへ行くとまだAは起きてないようだった
いられても気まずいけど。
家族に悟られないように、いつも通りに笑顔でいた
朝食を食べているとAが来て、目が合った
いつもなら、おはよーだなんて挨拶を交わすけど、生憎そんな気分になれなくて、顔も見たくなくて、無視するような形で家を出た
玄関を出ると、拓弥の姿が目に入る
拓「おう」
一緒に行く約束でもしてるのかわかんないけど、Aを奪った本人と言葉を交わすこともできず、ちょっと睨むような視線を送ったあと無視して道に出た
分かっている。
拓弥が悪くなんてないことは。
僕たちの関係を知らない拓弥は、奪うつもりなんてさらさらない、いわばAが言う“普通”の恋愛をしてるだけなんだから。
普通の恋愛ってなんだよ。
僕には、Aよりいい子なんて…いないのに
Yusuke side end
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さーちゃんまん(プロフ) - NaaMさん» はい!!! (2018年11月11日 17時) (レス) id: f959b6caa5 (このIDを非表示/違反報告)
NaaM(プロフ) - さーちゃんまんさん» ありがとうございます!もう少しで完結しますので、もう少々お付き合いください!! (2018年11月11日 13時) (レス) id: 95a3eb5cce (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - もどかしい…。でも面白い笑 (2018年11月11日 0時) (レス) id: f959b6caa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すまいる。 | 作成日時:2018年10月24日 17時