今日:14 hit、昨日:14 hit、合計:23,195 hit
小｜中｜大
295 ページ45
.
.
匠「黒幕ってなんのこと？ドラマじゃあるまいし、夢でも見てるんじゃないの？」
拓「…なんだと」
匠「それに付き合わされるこっちの身にもなってよ。村田くんと福田まで呼んじゃってさ。なにがしたいの？」
拓「そこまでシラを切るんだったら別にいい。俺が全部話す」
匠「…」
拓「単刀直入に言うと、プロジェクトで起こったミスは村田のせいじゃない。こいつが犯人だ」
「え！？」
祐「…え」
拓「その理由を今からお前らに説明する」
青石と村田、そして福田。
ここにいる全員が、被害者だからこそ話す必要があった。
拓「俺と北村は同期だった。俺は入社と同時に社長になって、北村は副社長。でもその前から事件は起こってたんだ」
今まで封印していた過去を一から順番に話そう。
北村がこんな風になってしまった時から。
拓「俺の父親が社長だった頃、次期社長は俺じゃなかった。その次期社長に候補として選ばれたのが、北村の親父さんだった」
「…え」
匠「…」
拓「北村の親父さんは当時副社長だったんだ。会社での成績が認められて、次期社長に満場一致で選ばれた。社長就任の準備も進んでたが、、、それは呆気なく砕け散った」
北村を見ると、さっきの余裕そうな表情から一変して不安そうな表情に変わっていた。
拓「そんな時に、俺が父親の跡を継ぐことになって、次期社長が北村の親父さんから俺になった」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すまいる。 | 作成日時：2019年10月23日 16時
