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〜Yuki Side〜
「久しぶりだわ観覧車とか」
祐「俺も久しぶり」
俺のAへの想いを知っている柊生から突然提案された遊園地デート。
『お前なら大丈夫だって』
『気持ち伝えなきゃ後悔するぞ』
そんな後押しの言葉をかけられて、慌てて遊園地のペアチケットを購入。
Aを誘ってOKが貰えた時、まさかこの流れで告白も上手くいくんじゃないかって思った。
そんな浮ついた気持ちと緊張感でAと遊園地で散々遊んだ後、彼女に告白するために観覧車へ乗った。
「今日楽しかったな〜」
祐「俺も楽しかった。ありがとう、一緒に来てくれて」
「こちらこそだよ。最近出かけることもあまりなかったからすごい嬉しかった。ありがとね」
そんな前置きの会話はどうでもよくて、早く本題にいこうと思えど、緊張しちゃってどうも切り出せない。
祐「…仕事はどう？最近」
「仕事？まぁ、ぼちぼちって感じかな」
祐「そっか」
「祐基は？」
祐「俺もそんな感じ！」
「ふーん、よかったね」
どうにか無言の時間を作りたくなくて、くだらない話をだらだらとしてしまう。
祐「あっ、あのさぁ」
「ん？」
祐「あのっ、、、A今好きな人とかいる？」
「いや…いないけど」
祐「そっか、、、社長とはもう…」
「終わってるよ、たぶんとっくに」
祐「あ、ごめん！変なこと聞いて」
「いや全然いいけど」
…なにを聞いてんだよ俺は。
社長のことは禁句だと分かっていたのに。
今更ながら、自分のドジ加減に腹が立つ。
早く言わなきゃ…早く…
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作者名：すまいる。 | 作成日時：2019年10月23日 16時
