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北村が怪しいと思い始めてから、俺は自分なりに頭を回転させて真相を突き止めようとした。




だってここで俺が動かなきゃ、村田と青石の人生も、俺の人生も…変わってしまうから。



きっと、北村の人生も。





それが確信に変わったのは、4日後のことだった。





俺が1ヶ月に1回は行くようにしている北村の親父さんの病室に訪れたとき、中から北村の声が聞こえてドアを開ける手を止めた。






匠「父さん…、もうすぐだからね」





消え入るような声でそう言っているのが聞こえた。





匠「もう少しで、僕の仕事が終わる」



拓「…」



匠「父さんの仇を…取るからね」





その言葉を聞いて、北村が黒幕だと確信した。



それを聞いてしまったのと同時に気持ちの整理がつかなかったこともあり、今日は病室に向かわずに病院を出た。




俺はその足で、そのまま実家に出向く。




実家に戻ると、びっくりして声をかけてくれた母親への返事もろくにせず、父親がいる部屋へ向かった。





父「おお、拓弥。どうしたんだ急に」



拓「話がある」



父「どうした?」



拓「北村の親父さんが事件を起こしたとき、遺書が見つかったって言ってたよね?」



父「…あぁ」



拓「それ、もう一度見せてくれない?」






いきなりそんなことを言う俺に父親は驚いていたが、二つ返事で遺書を見せてくれた。







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作者名:すまいる。 | 作成日時:2019年10月23日 16時

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