サディスティックラブ～Side Story～ 6 (ページ23)

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拓「北村がそう言ったのか？」

祐「名古屋の子会社に知り合いがいるから、希望するなら推薦してあげるって…」

その時、北村に不信感を抱いた。

どうして北村がそんなことをする必要があるのかって。

拓「そうだったのか…」

祐「…いいんですか？」

拓「え？」

祐「Aが離れていっても」

何が言いたいんだ…こいつ。

なにを…心配してんだよ。

祐「この前バーで社長と一緒にいた女性を見て、A…苦しそうでした。とても」

拓「…あの女とは、何もない」

祐「名古屋に行っちゃってもいいんですか？」

拓「それは…」

…嫌に決まってんだろ。

だけど…

拓「それは、俺が決めることじゃない…」

そう吐き捨てて、村田の元から離れた。

大体、村田と青石がこんな悩みを持ったのは俺の責任であって。

俺がどうこう言える話じゃないことくらいは分かってる。

俺が青石に行かないでくれと嘆いたところで、あいつが辞めるんだったら今すぐにでもそうしたい。

でも…そんなことできるわけもない。

それよりも、北村が問題だ。

あいつは絶対なにかを企んでる。

…少し調べてみるか。

もし北村がなにかをしでかそうとしているのならば、俺は止める義務がある。

それから俺は、北村の身辺調査を始めた。

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