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ー数日後ー




会社で勤務中、大事な資料を取りに行くために資料室に向かった。



本当は伊賀に頼めばいいのだが、すごく大切な資料だから人に頼めるものではなかった。




棚を見ながら資料を探していると、どういうタイミングか村田に遭遇した。






祐「…お疲れ様です」



拓「…あぁ」






正直、村田にクビを言い渡して以来まともに話してこなかったためか未だに気まずいまま。



それに先日はバーでも会ったからか、ほとんど直視できずにいた。





自分の必要な資料を見つけたあと村田が少し気になってゆっくり顔を見ると、どこか浮かない表情をしているのが気になった。






拓「…なんかあったのか?」



祐「え?」



拓「元気なさそうだから」



祐「…」






俺が話しかけてきたのが予想外だったのか、少し驚いた様子を見せた。






拓「…別に話したくなかったらいいけど」



祐「いや、そういうわけじゃ…」






生憎、この資料室には俺と村田の2人だけしかいなかった。



だから話しかけられたのかもしれない。






祐「…転勤しようか悩んでて」



拓「え?」



祐「北村副社長に勧められて」



拓「北村に?」



祐「はい…。Aも」



拓「え…」






村田の転勤話にも驚いたが、青石も同じように悩んでいることは知らなかった。



でもきっと…俺のせいだよな。







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作者名:すまいる。 | 作成日時:2019年10月23日 16時

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