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そのまま何故か3人で会社を出てきてしまって、そんな俺らを見た他の研修生達が不思議そうな視線を送っていた。






拓「じゃあ俺はここで」



柊「え、飲みに行かないんですか?」



「なんで飲みに行くことになってんのよ!」



拓「飲みに行きたいのは山々なんだけど、このあとお偉いさんたちと食事会があんだよ」



「そうだったんですか!」



柊「大変っすねぇ〜社長さんって」



拓「ふっ、まぁな」





約束なんてしてないけどきっとこの流れは呑みに行くんだろうなぁと思ったのに残念。



てかなんで俺こんなに社長と距離縮まってんの?




…あ、俺が縮めてんのか。






拓「またどこかで会えたらその時に」



柊「はい!ありがとうございました」



「お疲れ様でした」



拓「お疲れ」






そう言った社長は駐車場の方へ向きを変えてそのまま帰るかと思いきや、何故かUターンしてきて俺の目の前で足を止めた。





拓「それと、いくら友達だからってこいつに手出したら許さないからな?」



柊「え…はい」



拓「それじゃあ」





いや、なに…怖っ。



最後の最後で牽制かよ。



Uターンしてきてまで言うこと!?




再び背中を向けて帰って行った社長の後ろ姿を呆然としながら見つめる。




なんだ。


ちゃんと愛されてんじゃん、A。



イケメンだし社長だしで余裕ぶっこいてんのかと思ったのに、独占欲強めとは。



どんだけ惚れてんだよ…。



まぁ、分からなくもないけど。






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作者名:すまいる。 | 作成日時:2019年9月10日 19時

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