サディスティックラブ～Side Story～ 4 (ページ42)

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あっという間に定時を迎え、同時に研修が終わったことに心底ホッとした

柊「はぁ～やっと終わったー」

「お疲れ。一緒に帰ろっか」

柊「お？なんだ今日素直じゃん」

「別に前も一緒に帰ったでしょ」

仕事をしているうちに、Aへの儚い想いを忘れていて自然に笑顔になれていたことに気付いた。

本当は“忘れようとした”というのが正しいけど、自然に笑えてることは本当だった。

黙々とふたりで帰り仕度をしていると突然扉がガチャッと開いて、またもや社長が現れた。

拓「お疲れ」

「お疲れ様です」

柊「お疲れ様です」

拓「今日で研修終わりだよね？1週間お疲れ様」

柊「こちらこそ。ありがとうございました」

あ～めっちゃいい子だなぁ、俺。

仕方なく頭を下げながらお礼を言ったけど、こんないい子で終わらせるかよ。

これが最後のチャンスだ。

柊「いやぁー社長さんとAって付き合ってるんですよね？」

拓「…は？」

「え？」

柊「社長さんと秘書の恋愛ってどんなもんなんだろうって思ってましたけど、意外と普通なんですね！もっといかがわしいことしてるのかと思いました」

もうこの人と張り合う気は無いし、どうせ諦めるならもう何してもいいよな。

俺もうこの会社に来ねーし。

この人は俺が試してるって気付くかな～。

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