どっきゅん特急

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今日は彼女であるAが出張から帰ってくる日



4日程だったが、俺は気を遣ってあえて連絡をしなかった




だから、彼女には内緒で空港に迎えにきた




到着時間になってターミナルで待っていると


Aの姿が見えた





太「A！」




近づいてくるなり名前を呼ぶと

きょろきょろして、やっと俺と目が合ったと思えば

驚いた顔をしてこっちへ向かってくる





「太陽！、、、なんで」




太「迎えにきたんやろ。お疲れ様」




微笑んでそう言うと、安堵からか泣きそうになる彼女




「会いたかったよ、太陽」




人目を気にもせず、飛び跳ねて抱きついてきた




太「寂しがり屋やもんな。向こうで泣かんかった？」




「泣かなかったと思う？」




太「思わん。泣いてるやろうなーって思った」




笑ってそう言えば、ばか、と呟いたA




太「連絡したらもっと寂しくなると思ってあえて連絡せえへんかった。ごめんな」




「うん。分かってたよ。優しいもんね太陽は」




すれ違う人たちが一度はこっちを見てきて

ふと恥ずかしくなるが、

空港で抱き合うなんて割と普通なことで

周りを見渡せば、ちらほらいる





太「はよ帰ろ。帰ってイチャイチャしようや」




「はぁ？笑。調子乗ったでしょ笑」




太「乗ってへんって。はよ行こ」




抱き合っていた体を離して、

手を繋げば、Aは恥ずかしそうにして

俺の後を付いてきた





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