どっきゅん特急

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俺には同棲中の彼女がいる



お互い仕事をしているが、

俺の方が帰りが遅い…というか不規則で

何時に帰れるかわからない日々を送っている



だから、いつも寂しい思いをさせていることは

重々承知だった





祐「ただいまー」




「おかえり！」




祐「今日も遅くなってごめんね」




「ううん！大丈夫！」




そう言ってAはいつも強がる


もっと頼ってくれていいのに。





用意してくれてたご飯とお風呂を済ませて

Aがお風呂に入っている間、

寝室のベッドで横になろうとした時に

俺の服が1枚置いてあるのを見つけた




不思議に思っていると

Aがお風呂から出てきて、寝室に入るなり

俺の服を見てバツが悪そうにクローゼットにしまった




祐「ねぇ、その服なに？俺のだよね？」




「え？、、、あぁ、うん」




祐「どうしたの？」




優しく聞くと、そっとベッドに座るA




「あの、、、祐基が家にいない間、寂しくて…祐基の服ずっと持ってたの」




恥ずかしそうにそう言うAに

俺は急激に彼女が可愛く見えて

飛びつくように抱きついた




祐「ごめんね。いつも遅くて、、、もっとAと一緒にいられるようにするね」




「無理しなくて大丈夫だよ？祐基と一緒に住めてるだけで十分」




祐「我慢しないでなんでも俺に言ってよ。溜め込むな」




「うん、、、」




泣き出した彼女の背中を

優しく撫でることしかできなくて

二度と彼女に寂しい思いをさせないと誓った





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