どっきゅん特急

5.頼れる彼氏 ページ19

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私は高校生だけど、

年上の恋人である祐基と同棲している




私は学校では

地味で大人しいイメージがついているため

基本目立つことはないが

ある日同級生に祐基とデートしている所を見られて

イケメンな彼氏がいると、学校で広められた




そのせいで学校の女子から


『なんでお前にあんなイケメンな彼氏がいるの？』


『ブスのくせに』


『所詮遊ばれてるに決まってる』




などと暴言を吐かれるようになった



いじめはエスカレートしていき、

机に落書きされたり、

カバンにゴミが入っていたり、、、



いじめが止むことはなかった



今日も帰り際に

足掛けをされて転んでしまったばかりで

幸い怪我は免れたが、心はひどく傷ついた



帰り道、

今まで泣かないように耐えてきたけど

我慢できなくなって、静かに泣きながら家に帰った




家に入るなり、

抑えていた声も自然に出てしまうほどの悔し涙が溢れ出る


その場に座り込んで、しばらく泣きくずれていた




気がついたら夜7時過ぎ



2時間近く泣いていたんだと思ったすぐ後に

もうすぐ祐基が帰ってくる時間だと気付いた




急いでティッシュで拭いて

制服を着替えていると

祐基が帰ってきた




祐「ただいま〜」




ずっと聞きたかった祐基の声を聞くと

安心でまた涙が出てしまいそうになるが

ぐっと堪えて側にいく




「おかえり！」




きっと目が腫れているだろうと思い

極力目を合わさないようにする




「ごめん！ご飯今から作るね！」




冷蔵庫を開いて見ていると

グイっと肩を押されて、祐基に顔を覗かれた




祐「A、、、目腫れてない？泣いてたの？」




きっと私が目を合わさなくても

祐基には気づいたのかもしれない




「あ、、さっきまで映画見てて…感動しちゃったから」




これで上手く誤魔化せたら…




祐「うそ。映画で泣いたような腫れ方じゃないし、最近Aおかしいよ？なにがあったの？」




そう言って開けていた冷蔵庫を

バタンと閉める祐基




そして、ソファへ座るように促された



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