サディスティックラブ 〜Side Story〜

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〜Takuya Side〜









ー選考結果のご連絡ー




このたびは株式会社◯◯の採用にご応募いただきありがとうございます。



厳選なる選考の結果、誠に残念ではございますが、
今回の採用は見送らせていただきます。


多数の企業の中から当協会にご応募いただいたことに感謝するとともに、
草川様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。









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拓「ちっ…くそっ」





もう何度見たか分からないこの文面




大学4年の俺は就職活動真っ只中で、片っ端から企業の面接を受けていた。




周りからは父親の会社を継げばいいと勝手な事を言われるが


生憎、俺は父親と同じ道を歩みたくない





俺の父親はあの有名な大手ホテル会社の代表取締役を務めているエリート









…だからなんだよ



大企業の社長をしてることがそんなに偉いのかよ




みんなにチヤホヤされて俺の身にもなってほしい





俺は自分で切り開いた道を進んで周りに見せつけてやるんだ



父親の権力なんかなくてもここまでやれるって。





そんな強気と自信に満ち溢れて挑み始めた就職試験だったが、ことごとく不採用の連絡が相次いだ。





大体なんだよ

“草川様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。”って…


絶対思ってねーだろ




お祈りしてくれるんなら採用してくれよ…







もう何十社も受けてひとつも内定もらえないとか俺そんなに感じ悪いか？





拓「はぁ…どうしたらいいんだよ…」





部屋で開いた不採用の紙をぐしゃぐしゃにして投げ捨てれば、慣れもしない煙草に火をつけた









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