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祐基と別れたあと、駅までゆっくりと足を動かして歩く
その間にすれ違う人たちを見てると、みんなにも色んな人生があるんだなと思って切なくなった
私が出した結論は、これでよかった
それは後悔していない
ただ祐基のことが心配で仕方なかった
本当に彼と離れ離れになってしまったら、私はどうなるのだろう
祐基は、会社のことで相談できるたった1人の親友だった
入社してから今までずっと苦楽を共にしてきて、一緒にいるのが当たり前になっていたのに
どうしてこんなに虚しい別れをしなければならないのだろう
なんだか私だけが逃げてしまっているような気がした
結局人に与えられた居場所に甘えている
これからもずっと誰かにすがりながら生きていくのか
それを考えたら、祐基の方がよっぽど偉いと思った
なにもかもを捨てて、新しい場所へ行こうと考えられる彼は、きっとこの先に幸せが待っているのだろう
コツコツと響く自分のヒールの音が、より切なさをかき立てていった
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すまいる。(プロフ) - kさん» 読者の方に気になってもらえるようにわざとそういった書き方をしてます!ごめんなさい!!もうすぐで完結ですのでぜひお付き合いください! (2019年6月1日 15時) (レス) id: 95a3eb5cce (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - いつもいつも気になる所で切るので本当に更新を毎日楽しみにしてます! (2019年5月31日 23時) (レス) id: 3b3661482e (このIDを非表示/違反報告)
すまいる。(プロフ) - ちはなぶるさん» ありがとうございます!!出来るだけ毎日更新できるように頑張ります!!! (2019年5月22日 0時) (レス) id: 95a3eb5cce (このIDを非表示/違反報告)
ちはなぶる(プロフ) - 更新が楽しみすぎますっ!!! めちゃくちゃ待ってます!!!!! (2019年5月21日 20時) (レス) id: 25c2c2a0cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すまいる。 | 作成日時:2019年5月19日 18時