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はあ、と息を吐いてみれば

白い息が宙に舞って消えた。


待つこと10分。

どれだけ片付けているんだろう。


うう、さむ。

手を擦っていると間もなく扉が開いた。


「ごめん、待たせた。部屋あったかくしたから、入って!」


扉から顔を出した彼は申し訳なさそうに眉を下げながら私に入るよう促す。


「お邪魔します」


そういえば、ちゃっかり部屋着に着替えてるし。

もこもこしているそれに触れてみると「ええやろ〜」と変な踊りをしだした。



「もう、早く案内して」



思わず笑ってしまうと彼も人懐っこい笑顔を見せて中へと誘った。



「あんま細かいとこは見んとってな。恥ずかしいから」


ぽかぽかとする室内に、少し汗をかきそう。

案外きれいになってるじゃん。


彼は飲み物でも用意してくれているのか、奥の方でがさごそしていた。




「怪しいブツはありますか、タカシさん」


その隙にDVDやらCDやらが陳列している棚を見渡してみる。

すると、奥から少し焦るような声が飛んできた。


「…えっ、なに。…ないよ!ないから〜!やめてや、ほんま〜」


温かい飲み物をテーブルの上に置き、

私の肩を無理やり押した。


「恥ずかしいわ!めっちゃ楽しんでるやん」

「なんか、楽しくなってきちゃった」


「もう〜…女の子入れるの初めてなんやから大目に見てや…」


「え。」


純白ここに健在です!!!!!

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作者名: | 作成日時:2017年11月6日 17時

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