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ドラマ撮影も最終話に差し掛かる。


あの夜からタカシとの電話は一切なし。



お互いに気まずい雰囲気であるのは明らかだった。


完璧に私が悪い。


ため息をつく。

あれ、私、最近ため息多くない?


まあ、そりゃあそうか

と自問自答をしたところで

共演者の子が話しかけてくる。



「打ち上げ、あるらしいよ」


「そうなの?」



楽しそう、と素直に思うと

「撮影も終わっちゃうね」

可愛らしく、寂しそうに彼女が言うものだから

「可愛いなあ〜!」

って言いながら抱きしめた。



こんな女の子になれたらな。

素直になれたら、



余計なことを考えたところで

今日の分の撮影は終わり。





タカシも来るんだよね?


そう考えると

このままの雰囲気でいいのだろうかと疑問が浮かぶ。


いや、同じグループである以上まずすぎる。



きっと彼は私に対して気を遣っているだろう。

これは私から行くべきだ。



だからって何を言えばいい?


なんとなく微妙なライン。

う〜ん、と思わず声に出していることも気づかずに帰路に着こうとすると。




「あ!



A!」





満面の笑みを浮かべた

紛れも無い、タカシの姿。

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作者名: | 作成日時:2017年11月6日 17時

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