♯太宰さんを心中に誘ったら? ページ7
Aside《太宰さんの彼女設定》
「ねぇ、太宰。
私と心中しない?」
そう、彼に向けて放った言葉。
驚いたらしく、暫く此方を凝視している。
仕方ないじゃない。
何時も、私の目の前で美人さんと心中のお誘いをしているのが悪い。
そんな太宰を試したかったのか、嫉妬したのかはわからないが、まぁ気付いたら言っていた、と言ったところだった。
いとおしい人。
貴方は私をどう思っているの?
私と同じように思ってくれてる?
それとも、私に飽きたの?
ねぇ、答えてよ。
「……君とだけは、できないね心中。」
彼は、そう確かに答えた。
矢張り……
そう落胆すると、直ぐに言葉が降ってきた。
「……だって、A程美しい女性は居ないし、もし其で私だけ助かったら私はどうすればいいんだい?
私は、きっと一生後悔するよ。
心中するべきじゃなかった、てね。
もしかして、嫉妬?」
「……そう、かもね。」
顔が火照る。
今、火がついたように顔が熱い。
「珍しい。
君って、そんなに素直だっけ。
不安にしたのなら、ごめんね。
でも、私はAの声も心も身体も、全部好きだよ。
だから、Aとは心中出来ない。
Aだけは、死なせない。
守って見せるよ。」
嗚呼。
何て幸せなのだろう。
でも、欲張ってしまいたくなる。
どうしても、不安になるものなのだ、女は。
「じゃあ、証明して。
私を、私だけを愛してよ。」
そう言って、上目がちに彼の顔を覗く。
そう言えば私から誘ったのは初めてだ。
いつもの、余裕の表情が面白いくらいに消えていく。
「……一体、どこでそんなの覚えたの。
全く、止められないよ。」
そう、彼は言うと噛みつくようにキスされた。
舌が絡まり、甘く、口付けられた。
後に、誘ったことに多少後悔した。
♯乱歩さんに束縛されてみた→←♯森さんに妊娠したと言ってみたら!
93人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(=^・^=) - 何されても私は芥川龍之介が好きです。 (2020年12月14日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - ヤッパ太宰さんだけ自殺行為できて狡い。 (2020年11月12日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 福沢さん、強い…。 (2020年7月17日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 森さんにまで気を使わせたくは無かったのに。 (2020年7月17日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 永久に友達で居たかったのに…! (2020年7月17日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ