79 決勝戦 ページ29
私たちはギリギリ会場に間に合うと、急いで準備をする。
「よーし！やろうぜみんな！決勝戦だ！！！」
「「おー！！！」」
今日も円堂くんは元気だ。
「豪炎寺。
勝とうな！必ず！！」
そう言って彼らは手を取り合った。
飛鷹くんもかなり気合が入っている。
そしてかつての仲間と対戦することになる
リュウジくんとヒロトもだ。
「で、今日は決勝か・・・・。
(豪炎寺くんも今日が最後の試合だもんな)」
こうしてみると、緊張と前のめりになる気持ち。そして信念。
背負って来た仲間の思い。
“上手くやらねば”と思いすぎてしまう
空回りの条件はきっちりと満たしている様に思える。
「・・・やれやれ。
やっかいな連中が来たぜ。
まあこっちにも日本が誇る天才ゲームメーカー様がいるから大丈夫だろうがな。」
「・・・！いいか不動！これはみんなの力を合わせないと決して勝てない試合だぞ！」
「フン！・・・いいじゃねえか！
どうせ俺は今日も出番ナシさ。せいぜい頑張ってくれよ。鬼道くん。」
彼もまた要らんことを言っている様だ。
「やれやれ・・・・。
(ほんと不器用・・・・・。まあ、中学生男子らしいか。)」
「A。この試合、どう見る。」
私は突然声をかけられ、驚く。
振り返ると隣には監督が座っていた。
「え！？
ああ。ちょっと。心配ですかね・・・。なんか空回りしそうで。
心配しすぎかもしれないですけど。
円堂くんとかが、上手く声かけしてくれたら良いなって思います・・・。」
断片的に答えると監督は「そうだな。」と言って円堂くんを呼んだ。
「円堂。この試合、勝てると思うか。」
円堂くんは自信満々で勝って世界に行くと言った。
どんな選手だって、監督にこう聞かれたら同じことを言うだろう。
たとえ心配でも、特にキャプテンという立場であれば、こんな試合直前に「不安です」「わかりません」
と答える選手はほとんどいないだろう。
「お前には何も見えていない様だ・・・キャプテンでありながら。」
しかし監督は厳しかった。
それは監督も彼らと同じくらい本気で世界を目指しているからだろう。
「・・・今のままでは絶対に勝てない。それが分からないお前はキャプテン失格だ。」
今のお前は必要ないという事だ。このチームにな。」
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あずきちょこ(プロフ) - 那縷々さん» コメント有難うございます。励みになります。 (2020年10月10日 12時) (
レス) id: 1615f8fdf9 (このIDを非表示/違反報告)
那縷々(プロフ) - 久々にイナイレの夢小説読んで、当時凄く熱中してた気持ちを思い出しました。他の方とは違い読みやすいのでスルスルと内容が入ってきます。応援してます、頑張ってください (2020年8月29日 22時) (レス) id: 4ebe363740 (このIDを非表示/違反報告)
夢蜂(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！！書いてると誤字になってしまうこともありますよね^ ^;あずきちょこ。様のペースで更新ゆるりと頑張ってください！ひっこり応援しております！！ (2020年8月26日 22時) (レス) id: 269f71c012 (このIDを非表示/違反報告)
あずきちょこ(プロフ) - 紅羽さん» 何度もお手間をかけてもらってすみません。今その漢字の変換が何故か出て来ないので調整中です。しばらくお待ちください！すみません。ご指摘ありがとうございます！！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 1615f8fdf9 (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 何度も申し訳ないのですが、とびたかの「とび」は鳥の鳶の方ではなく、飛ぶという漢字ですよ！気になってしまったので…重ね重ね申し訳ありませんm(_ _)m (2020年8月15日 23時) (レス) id: a3482aa509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2020年8月4日 11時
