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１時間ほど走ったあと、おそらく時刻は深夜3時。
洞窟を見つけた。
デイダラさんの術で中の様子を探り、大丈夫だと判断し、彼は中で火を焚きはじめた。
サソリさんは迷わず中にある岩に腰掛けた。
二人の慣れた様子から、ここをよく使うであろう事と、自然と役割が決まっている事がうかがえた。
「そういえばお前、ローブはまだもらってないんだな。」
火をつけ、薪を焼べながらデイダラさんは言った。
「あ、そういえばそうですね。
・・・というか、私はもう里抜け済みですか？」
「里抜け済みってお前・・・。まあ、そうなるだろうな。」
パチパチと火が大きくなってきたので焚き火の近くに座った。
「じゃあ、これ、こうしないとですね。」
そう言って私はクナイを手に取り、床に置いた額当てに一本線を引いた。
あまりにも淡々とやる私を見て、
「淡白だな。」
とサソリさんは言った。
「惜しむには、短すぎる時間でした。
それに私は元々この世界に居るべき人間でもないので。
あ、でもデイダラさんとサソリさんとお話するのはとっても楽しいです。
帰るのが惜しまれるくらいには。
なのでそれと比べると里という物に関しての失着やこだわりは何もありません。」
「・・・そうか。」
「ところで、私食料割と持ってきたんでデイダラさん、必要でしたら言ってくださいね！」
そういって次から次へと巻物を取り出してみせる私をみて、二人は笑った。
「・・・・やっぱりお前は呑気な女だ。」
サソリさんは呆れた顔をしながらも少し声を出して笑っていた。
それをみて私も何だか嬉しくなった。こんなのだから呑気だと言われてしまうのだろう。
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名無しデス〜☆(プロフ) - 応援してます❗️ (2022年2月22日 18時) (
レス) @page29 id: 01494ce546 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 10話でやっと気づいた。名前が違うとこうも別の人間に見えるんかぁ…（芸術は爆発だ〜!!笑） (2021年1月27日 23時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきちょこ。 | 作成日時：2020年8月4日 12時
