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「10分で何いうかかんがえれるかな？ 有栖川？」
時計をチラ、と見て私に尋ねる。
その聞き方はずるいと思う。はいって答えるしかないもん。
「あ、はい。」
「そうだなぁ、やってた部活とか趣味とか言ってもらおうかな〜」
関西弁、結局梓樹は結構使ってるし、もういっそ適当な理由つけて関西出身言ってしまおうかな。
「有栖川A です。
バリトンサックスやってました。家の事情で今年、関西から宮城に来ました。はやく馴染めるように頑張りますのでどうぞよろしくおねがいします。」
１０年1番をつとめるとは言え、緊張しいだから、少し息が上がってしまっているが、なんとか言えた。
すると先生が
「みんな、地元のいいお店とか教えてやれよー！」
と言うと、
「Aちゃん、俺と遊びに行こうぜーっ！」
「俺もいい店知ってるよー」
と言って拍手してくれる人がいた
そう言ってくれる人たちに私は少し頭をさげておいた。
「A、あんた宮城でもモテモテやん。妬くわ
〜」
ニヤニヤしながら肘で小突く梓樹を横目にため息と安堵の息を吐いた。
あれはモテるっていうことなのかな、
からかいの一部だったり…？
わからないので。考えるのはやめにした。
「次〜」
次は梓樹だ
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作者名：あずきちょこ | 作成日時：2017年8月20日 14時
