35 ページ37
無事にテストを終えた
国語は記述が多かったけど…影山くん大丈夫かなぁ…。
「月島くん、テストお疲れ様〜。
というか、教えるほうがお疲れ様だったよね〜。ふふふ。」
月島くんは、んー!とノビをした
「全くだよ。これで赤点とか、勘弁してよね…」
確かに、これだけ頑張ってダメだったら自分の無力さに悲しくなってしまう…
月島くんは多分そういう思いから「勘弁して」と言ってるわけではないだろうが。
「影山くん、国語の記述苦手そうだったんだけど…大丈夫かなぁ。」
「確か、今回は暗記系にしぼってたよね」
そう言って荷物をまとめて、席を立つ
テスト期間は山口くんと梓樹が、学校に残って勉強してたりしたので、
最近は私と月島くんで帰っている。
「この間勉強した時にね、まとめプリント渡したんだけど、それに全部ポイントは書いておいたの。
あれ覚えてたら多分書けたんだけど…
あー、もっと重要ってことをアピールしておけばよかったな…」
私が肩を落としてため息をつくと、
ははは!と月島くんは笑って
「他人のことなのに、心配しすぎデショ!」
と言った。
人の事でも、自分のことであるかのように感じて、自分のキャパを超えて心配してしまう。
私の悪い癖だ。
「そうだね、もうちょっと気楽にいこう…!」
というと、月島くんは少し微笑んでくれた。
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あずきちょこ | 作成日時:2017年8月20日 14時