月の香り～バレーと楽器と月～ (ページ24)

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人数多いけど、60人以上先輩、後輩いた中学よりはマシだし、いけるか…と2人が思っていた頃

「おい！月島！山口！お前らは自己紹介しねーのかよ！！」

「うるさい、日向。2人の自己紹介聞いてなかったの？4組って言ってたよね？クラス同じなんだけど。」

気だるげに答える月島くんに山口くんが補足する。

「俺たち、よく話すんだよ。だからいいかなーって。ね、ツッキー！」

「ふーん。
ノッポ野郎月島はやっぱり女子に囲まれてやんの！なー影山ー。」

うらやましい！と言う表情をしている日向くん。
みんな小さいっていうけど、私よりは高いんだよなぁ～

「俺はどうでもいいけどな。」

(これが例の王様かー)

すると月島くんがムッとして言った

「話すの有栖川さんくらいなんだけど。」

「青春かよ！！」

私は田中さんのツッコミが速くてキレが良すぎてびっくりした。

「そのうち愛の告白とかサラッとぶち込みそうやとおもわん？やまくん」

「確かにね…」

2人が何のことを話しているのかわからなかったが、とりあえず山口くんと梓樹は、早く付き合えばいいと思った。

「Aちゃん梓樹ちゃん！こっちに来てくれる？？」

「「あ、はい！行きます！」」

今日は取り敢えずボール拾いなど、片付けを手伝うことになった。