月の香り～バレーと楽器と月～ (ページ17)

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図書の整理を終えて教室へ向かうと、廊下の向こうに見たことのある2人の影がみえた。

「あ！A～！とツッキー！」

「ツッキー！有栖川さん！」

手を振って走ってくる二人。

なんだか似てるなぁと思って、すこし笑ってしまった。

「…なんかものすごく仲良しになったみたいだね。」

彼は、はぁ、とため息をつく

「君の幼なじみ、バカなの？ていうか山口うるさい。」

「「ごめん！ツッキー！！」」

練習したのかな？と思うくらい、目を輝かせて言った梓樹

わ！息ぴったり～などと言ってはしゃぐ彼女は、何をしてても本当にいつも楽しそうだ。

いつもうるさいと思わないの？と尋ねてきた月島くんに

むしろ、ずっと笑わせてくれる梓樹が幼なじみで幸せだよ

と言うとため息をつかれたが、

梓樹からはいつも通り、

「愛してる！A！！」

といわれた。

そんなこんなで烏野高校1日目は終わっていった。